I-10.「商業活性化重点地域」の絞り込み
商業を活性化すべき対象エリアが広すぎませんか?
~商業集積地として特に骨格となるエリア=商業活性化重点地域を絞り込みます~
商業活性化の対象となる有効範囲を知る
●本当に活性化が必要なエリアは?
- 現状からみて、活性化の実現が可能な広さとなっていますか?
- お客さまが利用しやすい広さの検討がされていますか?
- 現在の「活性化対象エリア」の広さと特性を把握していますか?
- その区域内は、全ての地区にお店が途切れず並んでいますか?
- 事務所や工場、住宅、畑地などが多く混在していませんか?
- 今一番対処が必要なのは、どの地区/商業集積ですか?
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お客さまからの意見などから、活性化できる可能性が一番高いのは、どの地区/商業集積ですか?
※対応が最も必要なところ、成功の可能性が高いところ、波及効果が期待できるエリアから事業に着手します。

● 調査の目的
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設定された対象区域の範囲について、投資を集中する効果や、店舗集積による効果等の側面から適切かどうか見直す
→ 適正エリアの確認(重点地域の絞り込み) - エリアの見直しに合わせた重点対策を再検討する
- 相乗効果期待できるなど、エリア全体に効果を波及させる方策を検討する
- 重点地域の絞り込みや前述のエリア性格分析等を踏まえ、各事業の重要度・優先順位を整理する
●商業活性化重点地域の絞り込みの考え方
- 主に、駅など交通の拠点を中心に開けた市街地で、現在も密度の高い商業集積があるところ。
- お客さまに支持される強い店舗が数多くあるところ。
- 多数の商店が連続していて、来街者が徒歩で回遊できるところ。
- 大型店やビルもあるが、主に1・2階路面店で構成されている。(上部住宅といった複合施設も可)
- 地域生活者(居住者・就業者)が頻繁に来街し、買い物行動の中心になっているところ
- ゾーンとして認識できるほどの規模と密度を持つ住宅地、オフィス街の中や隣接しているようなところ。(産業地といった非商業集積や、にぎわい性・回遊性を遮断する畑地・緑地、大型河川などを含まない)
- 既存の計画区域にとらわれず、改めて自分で適切と思う活性化区域の線を引いてみましょう。
【K市の事例】 | |
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K市が設定した中心市街地は、オフィス街や住宅街が含まれた広いエリア(227ha)となっています。 そのなかで、商業の密度や、にぎわい、中心性をふまえ、「中心商業軸」を設定し、加えて、「TMO構想の対象区域」を絞り込んで、効果的な事業の推進を目指しています。
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- 既に設定済みの中心市街地のなかで、絞り込みはできましたか?
- エリア性格分析・業種業態調査を良く見て、可能性をチェックしましたか?

- 中心市街地の現状を見極め、活性化が実現可能な地域を絞り込む
- 昔中心だったところが今も中心であるとは限らないため、現在の中心地を確認する。
- 郊外大型店と中心市街地の大型店及び商業集積の関係を整理する。
- 広すぎるエリア設定を行わないよう、お客さまにとっての魅力や利便性を考慮して設定する。
- 重点地域に集中的に事業を行うことにより、活性化の効果的な推進を目指す。