トップページ 平成15年度 実践行動マニュアル

I−2.現状分析の構成

A.集客力の大きさはどのくらい?
  街に来ている人と来ていない人との実態がわかります

● 地域特性調査  

→商業計画において、まちとお客さまについて、基本的な量、質、特性などを知ることが不可欠です。

  • 地域の現状やその規模、近年の変化を知り、将来を予測する。
  • どんな人に対して商業活動(商売)しているのかを確認する。
  • 県や全国平均に対する水準から地域の経済レベルを把握し、可能性を探る。
  • 核となる集客機能の有無と、その活用策を探る。
  • 中心市街地の商業力などの動向を整理する。

● 競争構造調査

→ 「敵を知り、己を知れば〜」 競争相手を正確に捉え、比較し、戦い方を考えるための前提条件とします。

  • 競争相手が誰なのか、どんな力(魅力・優位点・規模・機能・売上)を持っている相手なのかを見極める。
  • 競争相手に対して、個店や中心市街地が、どんな状態や関係に置かれているかを調べ、競争をどのように進めるか、勝ち目はあるのかを探る。
  • 勝ち目がある場合は、その手法やポイント、勝負点・差別化のポイントを見つける。
  • 勝ち目がなさそうな場合は、商業以外の要素や、独自の魅力をアピールするなど、同じ土俵に乗らない(同質競合を避ける)ことも大切。

中心市街地の商業特性分析

→ 「敵を知り、己を知れば〜」 客観的に自分たちのまちや商業の現状を整理します。

  • 現状の業種業態の分布状況を知ることで、商業の中心地がどこにあるのかを確認する。
  • 既存の業種業態が消費者ニーズに合致しているかを検証する。
  • 不足業種業態がないか、あれば新規参入や既存店の業態転換の可能性を探る。
  • 同業種が集積していれば、それが街の特徴となり得る。

→大型店を始めとする街の集客核の有無や内容を調べます。

  • まちの集客核が何で、どこにあり、どのような状況なのかを知り、中心市街地に対してどんな影響があるのかを分析する。
  • 大型店などの明確な集客核がない場合は、核になりうる集客要素も探してみる。
  • 集客核の客層や商品などから個店との相乗効果を検討する。
  • 新たな集客の核の可能性を競争構造などをふまえ検討する。

B.消費者ニーズはどこにある?
  街で消費している人と消費者していない人の実状がわかります

● 消費者ニーズ動向調査

→ 消費者のニーズ(必要なもの)とウォンツ(欲しいもの)の把握は、商業の基本あらゆる方向から調べ尽くすこと。

  • 直接(アンケート、インタビュー等)、そして間接(観察、メディア等)的な手法を活用し、消費者が考えていること、ライフスタイル、興味のあることを知り、消費者を魅きつける店舗・商品構成に活かす。
  • 地域商業の関係者全員がこれらの情報を共有し、理解する。
  • 具体的に今何ができていて、できていないのか、どうしたらできるのかを検討する。

● 売上げ、魅力度等の分析

→ お店単位で、健康診断が必要

  • 売上実績・推移と経営状態、お客様からの評価・支持を、個店別に調査・把握する。
  • 売上不振店や評価・支持の低い店に対しては、クリニック(総合診断)を行い、どこに問題があるのか、どうすれば改善できるのかを探って、個別具体的に指導する。
  • 必要であれば、既存店舗の業種業態転換を促して、地域ニーズへの対応度を上げ、まちの魅力アップに反映させる。
  • 空き店舗の実態を把握して、状況を整理する。


C.マーケット(市場)の「可能性」は?
  お客さまとして対象となりうる人達がわかります

● 商圏の把握

→ 消費者の的を絞り、効果的な商品構成やチラシの配布などを行うには、商圏把握が基本

  • 実際の商圏範囲(来店又は来街者の居住範囲)を調べ、人口、世帯数、年齢・職業・家族構成、所得水準、趣味、趣向、消費行動などを把握する。 ・商圏内居住者の特性に適した商品
  • サービス・環境を提供して、来街頻度や販売額を増やすよう工夫する。また効率的な販売促進活動などを探る手がかりにする。
  • 商圏外の地域を調べ、新たにお客さまとしての取り込みが可能か、どうしたら取り込めるかを考える。
現状のまとめと整理
  • 客観的かつ冷静な目で、調査結果を分析することで、自分の中心市街地、競争相手、消費者ニーズを正確に把握し、問題点を明らかにする。
  • 現状お客さまから支持されているところ、ニーズに応えられていないところを整理し、「強み」と「弱み」に分類して、今後の対応策の与件とする。
  • すぐ対応可能な問題に対しては、即対応を実施し、次の事業展開につなげる。
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