I-6.消費ニーズ動向調査
変化の激しい時代に、昔と同じやり方を続けていませんか?
~マーケットの把握は充分に行うことが重要です~
消費の動向やお客さまの気持ちを知る
●最も重要なことは、消費者のニーズ(必要なもの)と・ウォンツ(欲しいもの)を知ること
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長年住んで商売をしているから、中心市街地のことは全部知っていると思っていませんか?
(自己情報量のチェック/a~cの質問に答えられますか?)
- 最近人気がある店をいくつ知っていますか?
- 世代や性別・職業の違う人たちと流行や趣味、休日の過ごし方、話題のお店などの話をしていますか?
- 平日の昼間や夕方・夜間・土日など、定期的に中心市街地や郊外の商業を探索していますか?
- あなたや家族の人は、中心市街地で買い物をしていますか?(自分行動のチェック)
- どんなものを買っていますか? またどんなものは買わないですか? 何故でしょう?
- 地域の人々が、中心市街地商業に望んでいるものは何ですか?
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消費不況の時代、それでも売れるものがあるのはなぜでしょう?(消費ニーズのチェック)
世の中では今、何が注目され、何が流行っているか知っていますか? -
情報収集のアンテナを張っていますか?(情報収集度のチェック)
情報源をリストアップできますか?

● 調査の目的
- さまざまな手法を用いて、消費者が考えていること、ライフスタイル、興味のあることを知り、魅力ある街づくりに活かす→消費者の望む「街」の姿を確認
- 現状の中心市街地商業を見直し、あるべき姿に変えていく指針とする→現状の確認
- 地域商業の関係者全員が情報を共有し、きちんと理解できるようにする→地域のコンセンサス形成
- 地域商業が不振だったら、それは「景気が悪い、客が悪い」ためではないと認識する→自己責任の明確化
- 消費者のニーズに応え、具体的に今何をすべきかを探り、何ができるのか/できないのか、何故できないのか、どうしたらできるのかの検討をする。→実現方法の確認
●代表的な調査手法
- 既製のメディア(インターネット/テレビ/新聞/雑誌/書籍)などで世の中の流れをつかみ、将来を予測します。
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地域生活者や商圏内生活者の趣味・志向、ライフスタイルを調べます。
・アンケート調査
・インタビュー調査
・定点観測、数量調査(歩行者、行き先動向など) -
現状の商業集積の売れ筋傾向、人気店、人気商品を調べます。
・個店調査(売れ行き動向、客層など)
- 支持される理由と、支持されない理由の両方を調べます。
- 売れない理由のなかにこそ、お客さまのウォンツがあります。
- 現状の地域商業に対する評価を、素直に受け止めましょう。
- すぐに解決/改善に着手できるものがあれば、実行に移しましょう。
- 結果を地域商業関係者全員が知り、理解し、解決/改善策を討議しましょう。
- 「できない」と言わずに「どうしたらできるか」を考えてましょう。
- 違う世代や属性の人の価値観や志向の特性は?
- 継続した情報収集を習慣づけてください。どんな手段で行いますか?
- お客様が求めるものと、現在あるものの違い、ズレが確認できましたか?
- それはどこが、どう違っていたのですか?
- 今すぐに何ができますか? どこから始められますか?

- 消費者ニーズを的確に把握し、有効に生かすために
- 消費者の一般動向は、既存資料やメディアである程度把握する。
- 地域の人々のニーズについては、実際に声を聞き要望等をまとめる。
- 調査については、a.b.は専門家に依頼しなくてもある程度実行できる。
- 正確な調査分析については、経験が必要となるため、専門家の助言を受けた方が良い。
- ニーズの把握だけをするのではなく、具体策につなげるように努力する。
- 消費者のニーズに、いかに的確に応えられるかが競争を勝ち抜くポイントとなる。