トップページ 平成15年度 実践行動マニュアル

I−5.商圏調査


どこからお客さまが来ていますか、大事なお客さまを逃していませんか?

〜中心市街地の商圏の把握は重要です〜


 お客さまの居住範囲を知る

●商圏とは何か

来街・来店しているお客さまの居住範囲を「商圏」と呼びます。 商圏には現在お客さまが来ている地理上の範囲である現状の商圏と、新たなお客さまとなる可能性を持つ潜在商圏があります。又、商圏は各店舗の規模や業種業態によって異なり、一般的に最寄品は狭く、買回り品は広くなります。さらに、地域の商圏の質や特徴を整理し、売上げの予測や商業の成立性を図ることに役立てます。

●商圏設定の狙いは、顧客になり得る消費者層に的を絞り、効果的なMD(品揃え・店舗構成)や店舗の新陳代謝、そして販促活動を行うこと

  • 商圏を調べ設定する方法はわかりますか?
  • 商圏人口・世帯数はどのぐらいですか? どんな人たちですか?
  • 広域商圏と近隣商圏を設定した場合、それぞれの可能性は?
  • 中心市街地商業の流出入状態は?
    ※流入とは競争相手の商圏からお客様を吸引し、居住人口より来街人口が多い状態。流出とはその逆で、競合相手にお客さまを奪われている状態です。
次へ

● 調査の目的

  • お客さまの居住範囲をアンケート調査等で調べ、地域特性調査のデータと組み合わせて、中心となるお客さまの住んでいる(働いている)範囲を分析することにより、お客さまのニーズに的確に応えることが可能となる。→商圏の特性を把握
  • 商圏内居住者の特性に適した商品・サービスを提供するなど、競合対策を立てやすくなり、来街頻度を高めるよう工夫ができる。

●商圏設定にかかわる主な要因

  1. アクセス上の要因
    1. 鉄道・バス・道路などの交通アクセス(時間帯ごとの便数が多い少ない、道路の渋滞状況など)
    2. 上記交通手段を利用した場合の、それぞれの所要時間別距離範囲(来街する時間距離の範囲は商品によっても異なります。食料品など最寄品では狭く、高額商品などでは広くなります)
  2. 競合上の要因
    競合都市・地区、競合店の分布とそれぞれの商圏範囲(商品や目的によって変わります)
  3. 地理的要因
    河川や山、森林、田畑、工場群などの地理的条件
  4. 社会生活要因
    1. 中学校の学校区、公民館の区域(お母さん方のグループ行動の単位となります)
    2. 病院・医療機関(お年寄りの行動範囲の元になります)
  5. 心理的要因
    1. 生活行動や習慣(通勤・通学路や友人の家の方角に行きやすいなど)
    2. 上位都市(より大きな都市)方向への志向性(例えば、鉄道で家の最寄駅よりも手前にある場所には行くが、先にある場所にはあまり行かないなど)
  • 商圏を設定する際には交通や地理環境などの物理的要因を踏まえた上で、地域の生活者の行動様式や範囲を調べることが大切です。
  • 商圏は半径○○kmといった単純な形ではなく、上記の各要因の影響から、不規則な雲型になります。
  • 商圏人口を調べる際には、町丁別人口・世帯動向の資料を入手し、算出します。インターネット等から、既製の人口分布調査データを入手できるサービスもあります(有料)。

調査結果を読む


注意点
  • 正しい商圏設定を行うには、専門家も活用する
    さまざまな要因を考慮して、的確な商圏を設定するためには、高度な専門的知識や総合的な判断が必要となるため、専門家に相談して調査分析等を行った後、十分な説明を受けて理解を深めていくことも必要。
    また、現在商圏外になっている潜在商圏地域を調べ、新たな顧客の取り込み戦略も検討する。
前のページ次のページ