-中心市街地活性化の「出発点」を確認する-
<忘れてはならない原理・原則>
“お客さまの立場に立っていますか?”
いま、時代は大きく変化しています。
必要なのは、「経験やカン」だけに頼らない
「新しいアプローチ」です。
情報のグローバル化、少子・高齢化社会の到来、ライフスタイルの変化など、さまざまな要因が、消費者ニーズや市場のあり方に影響を与え、地域商業に大きな変化をもたらしています。経済の仕組みや私達のライフスタイルにこれまで経験したことのない新しい変化の波が訪れているのです。過去の「経験やカン」だけでは、こうした複合的で新しい変化に対応することはできません。
不況の要因を読み解き、その中から活性化の可能性を導き出し、新しい変化の時代に対応していく--- そのためには、「新しいアプローチ」がぜひとも必要です。
効果的なプランをつくりあげていくために、まず「出発点」の確認から始めましょう。

商業はお客さまと店とのコミュニケーション。
基本の第一は「お客さまの声に応えていくこと」です。
ここから私達の街の“再”活性化が始まります。
1. 顧客第一主義
商業の核心である「売買」は、売り手と買い手のコミュニケーションによって成り立っています。いくら売りたいものを用意しても、買い手がその価値を認めなければ「売買」は成功しません。買い手であるお客様の立場から考えることで、コミュニケーションの糸口が見つかるはずです。
2. 競争力を育てる
商業は自由競争の世界です。数多い他店、他エリアと競い合いながら、いかにお客様の支持を得ていくかが勝負の分かれ目です。競争は厳しさを伴いますが、反面、自らを磨き、より魅力的にする原動力にもなります。実際、健全な競争関係に支えられた商業エリアは、集客力も高く、エリア全体の競争力も兼ね備えています。 「強い競争力」のある店舗とエリアの形成を目指します。
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A.お客さまの立場で考える
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どこの店で買いものをするかは、お客様が決める
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⇒ 全ての物事を、顧客中心に考えなければならない
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お客さまとお客さまのニーズをとらえることが重要
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顧客ニーズの把握 ⇒
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世代、世帯構成、所得、嗜好などニーズの把握
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顧客ニーズの変化 ⇒
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ニーズは常に変化、変化サイクルの短縮化など
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顧客ニーズの傾向 ⇒
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高質化、多様化、個性化、グローバル化など
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B.消費者ニーズへの素早い対応
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商業環境は時代とともに変化している。変化にはすぐに対応する
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消費者のニーズ変化、商品のライフサイクルの短縮化
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情報収集、商品・サービスの見直し
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ライフスタイル、趣味嗜好、消費行動の変化など
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情報収集、新たな商品、サービスの開発
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商業業態の変化、商業地の分散化、競合の多様化など
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業態転換の検討、立地ポテンシャルのチェック
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C.昔には戻れない
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かつてのやり方にとらわれない、柔軟な発想と行動力が重要
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繁栄していた昔のような中心市街地には、決して戻れない
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『 商業環境の変化 ⇒ 消費行動の変化・多様化、 郊外型大規模ショッピングセンターの進出など』
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D.競争社会に打ち勝つ
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常に挑戦者の姿勢を忘れないこと
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商業は、一定のパイをめぐる競争関係
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マーケットは縮小が予想され、競争はますます激化している
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マーケットの縮小
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人口減少、消費の低迷
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競争の激化
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新たな業態、大手資本の大型店の市場参入など
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E.強い店舗が集まってこそ、街が元気になる
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中心市街地の魅力は、個々のお店の魅力の集積 ⇒ ハードではない
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弱い店舗ややる気のない店舗は、その店舗だけの問題にとどまらず、街全体の魅力を低下させる、個々のお店の 魅力アップがないかぎり、中心市街地の活性化はありえない
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『 強い店舗 ⇒ 商品、サービス、接客などに対する消費者の支持が得られている店舗 』
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