接合・実装
半導体デバイス検査基板の高性能化プロジェクト
滋賀県
株式会社ピーダブルビー
2023年2月11日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | ガラス樹脂基板材料による多ピン・狭ピッチ半導体デバイス検査対応の高アスペクトスルホール形成技術の研究開発 |
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基盤技術分野 | 接合・実装 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、航空・宇宙、自動車、ロボット、産業機械、情報通信、スマート家電、半導体、工作機械、エレクトロニクス |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、高効率化(使用機器削減)、高効率化(生産性増加)、低コスト化 |
キーワード | 高アスペクト、半導体テスト基板、高多層基板、厚板基板、プローブカード |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 令和1年度~令和3年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
半導体デバイスは高機能化や高性能化ニーズに対応するため多ピン化や狭ピッチ化が加速している。しかし、半導体製造プロセスのテスト工程に不可欠なテスト基板の小口径、狭ピッチ、高アスペクトを有したスルホール形成技術がボトルネックとなっている。本研究では、ドリル・レーザハイブリット加工技術等を用いた細孔加工技術と特殊めっき液流動制御技術を用いた細孔めっき技術を開発し、次世代テスト基板製造技術を確立する。
開発した技術のポイント
・狭ピッチ・高アスペクト比の穴あけ加工技術の開発
-加工条件の最適化
-光学シミュレーションの活用によるレーザー光の設計
・めっき浴槽の強制循環撹拌技術の開発
-ノズルの最適化
・銅めっき駅の高スローイングパワー化技術の開発
-添加剤の最適化
具体的な成果
・目標としていた板厚6.5mmの基板に対し、Φ0.15の穴明け加工技術(穴位置精度30μm以下、壁面凹凸20μm以下)を確立した。さらにめっき技術として、上記穴にスローイングパワー60以上のめっき技術を実現した。
・有底孔については、深さ0.6mm、Φ0.15/アスペクト4のめっき技術も実現した。
・本技術を活用して、半導体テスト基板(ロードボード)として、板厚6.5mm/3,000ピン/0.35mmピッチのデバイス用スルホール基板が制作可能であることが確認できた。
・本技術により、従来比集約度(面積の短小化)75%以下、製造期間1/2以下、コスト1/2以下になることが確認できた。
研究開発成果の利用シーン
半導体デバイスのテスト基板の製造技術であり、新規の穴あけ加工及び高アスペクト比を有した穴へのめっきを実現できる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
製品化及び事業化に向け、穴あけ加工技術及びめっき技術において、製造安定性を向上させる必要があり検証の継続が必要。
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、加工・組立・処理、製品製造、試験・分析・評価、共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
板厚6.5mm/3000ピン程度/0.35mmピッチデバイス用基板製造できることが確認。さらにスルホール基板として制作することで、従来比集約度(面積の短小化)75%以下、製造期間1/2以下、コスト1/2以下を実現。
今後の実用化・事業化の見通し
製品化及び事業化に向けては、穴あけ加工技術及びめっき技術において、製造安定性を向上させる必要があり検証の継続が必要がある。
実用化・事業化にあたっての課題
穴あけ加工技術及びめっき技術における製造安定性の向上
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ピーダブルビー 技術本部、基板製造部 |
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事業管理機関 | 公益財団法人滋賀県産業支援プラザ 連携推進部 プロジェクト管理室 |
研究等実施機関 | 公立大学法人大阪(大阪府立大学) 大学院工学研究科 学校法人龍谷大学 先端理工学部 先端工学・ロボティクス過程 滋賀県工業技術総合センター 滋賀県東北部工業技術センター |
アドバイザー | ルネサスエレクトロニクス株式会社 株式会社ケイティティ |
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ピーダブルビー(法人番号:4160001013089) |
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事業内容 | プリント基板の設計・製造・実装組立と販売、ソフトウェア・ハードウェア等のシステム開発、OEM / EMS(受託生産)、保守サービス、海外調達・販売 |
社員数 | 132 名 |
生産拠点 | 三重工場(三重県三重郡;基板製造)、守山事業所(滋賀県守山市;実装組立)、 |
本社所在地 | 〒525-0066 滋賀県草津市矢橋町1530番地の31 |
ホームページ | http://www.pwb.co.jp |
連絡先窓口 | 株式会社ピーダブルビー 技術本部長 亀山 誠司 |
メールアドレス | kamemura@pwb.co.jp |
電話番号 | 077-562-5881 |
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