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接合・実装

医薬品の経皮吸収により患者の負担軽減を実現!

香川県

株式会社メドレックス

2021年2月19日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 バイオ医薬品の経皮吸収を可能にする粘着テープ化技術の開発
基盤技術分野 接合・実装
対象となる産業分野 医療・健康・介護
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)
キーワード バイオ医薬品、経皮吸収、貼付剤、テープ剤、DDS
事業化状況 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中
事業実施年度 平成28年度~平成30年度

プロジェクトの詳細

事業概要

医療・健康関連産業で注目されているバイオ医薬品は、従来技術では消化液による分解や皮膚のバリア効果のため経口投与や経皮投与が困難であり、注射による投与に限定されている。しかし、注射による投与は患者に対する侵襲性が大きく苦痛や負担が避けらない。このため、バイオ医薬品のような高分子化合物であっても経皮吸収可能な粘着テープによる投与を実現するための、バイオ医薬品の粘着テープ化技術を開発する。

開発した技術のポイント

・イオン液体技術
・バイオ医薬品のような高分子化合物であっても経皮吸収可能な粘着テープ

従来技術と新技術(テープ)
具体的な成果

・液体組成の最適化検討
‐invitro透過性実験→皮膚透過性:5μg/cm2以上
‐ラットinvivo試験→血中への薬物濃度推移:一過性
‐骨粗鬆症マウス薬効試験→対注射比:-25%以上
・粘着テープの検討
‐invitro透過性試験→皮膚透過性:5μg/cm2
‐ラットinvivo試験→血中への薬物濃度推移:一過性
‐骨粗鬆症マウス薬効試験→対注射比:-25%以上
‐ブタinvivo試験→血中への薬物濃度推移:一過性/ヒトシミュレーションを実施する
・他のバイオ医薬品による粘着テープ化技術の評価
‐ワクチン製剤(ペプチド)→透過性が対象群の10倍以上
‐インスリン製剤(タンパク質)→透過性が対象群の10倍以上
‐核酸医薬品→透過性が対象群の10倍以上

知財出願や広報活動等の状況

・特許出願検討中
・学会発表
1.第28回DDSカンファランス「イオン液体を用いた新規経皮吸収型インスリン製剤の開発」(2019)
2.日本薬学会第140年会「siRNAの経皮吸収による新規乾癬治療法の開発」(2020)
・展示会出展
1.BIO 2019 International Convention 2019.6.3-6.6 in Philadelphia,USA
2.BIO EUROPE 2019 2019.11.11-11.13 in Hamburg,Germany

研究開発成果の利用シーン

粘着テープによる投与は、患者自身による投与が可能で、痛みや皮膚損傷がほとんどなく、従来の注射による投与に比べて患者への負担が少ない投与法であり、患者の生活の質(QOL)の向上に寄与できる投与法である。
粘着テープ剤化技術およびイオン液体技術を用いて、通常では経皮吸収することがないバイオ医薬品を経皮吸収させることができる。

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

本事業により高機能化された技術には従来の常識を覆す技術が多く,展示会や学会で発表している.
大手製薬企業・大学等からイオン液体技術を用いたバイオ医薬品の経皮吸収技術には多数の引き合いがあり,共同研究を行っているプロジェクトが複数存在する.

提携可能な製品・サービス内容

製品製造、試験・分析・評価、共同研究・共同開発、技術ライセンス、技術コンサルティング

製品・サービスのPRポイント

注射しか投与法が無いバイオ医薬品の粘着テープによる経皮投与
・痛みや皮膚損傷が少ない
・自己投薬が可能
・精神的な苦痛がない
・投与が簡単で規則正しく利用される
・皮膚免疫を利用した高効率なワクチン等の製剤化が行える

今後の実用化・事業化の見通し

大手製薬企業・大学との共同研究を進めている.また、技術の特許化、学会発表や展示会出展等をとおして、さらなるパートナー候補の開拓を計画している.

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社メドレックス
事業管理機関 公益財団法人かがわ産業支援財団 技術振興部 産学官連携推進課
研究等実施機関 国立大学法人徳島大学

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社メドレックス(法人番号:4700-01-011509)
事業内容 製剤技術を基軸とした医薬品開発
社員数 26 名
本社所在地 〒769-2712 香川県東かがわ市西山431-7
ホームページ http://www.medrx.co.jp/
連絡先窓口 研究部 石橋 賢樹
メールアドレス ishibashi@medrx.co.jp
電話番号 0879-23-3079