バイオ
生命(細胞)の起源の「海」から、ホメオスタシス機能を活かした研究
富山県
五洲薬品株式会社
2020年3月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 再生医療研究による富山湾海洋深層水等張液を利用した研究用細胞培養液開発および高機能性化粧品開発 |
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基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、研究用試薬 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加) |
キーワード | 海洋深層水、化粧品 |
事業化状況 | 事業化に成功し継続的な取引が続いている |
事業実施年度 | 平成27年度~平成29年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
川下の再生医療周辺産業では、研究用細胞培養液の培養再現性の向上及び量産化ニーズがあり、化粧品産業では科学的エビデンスのある皮膚疾患治癒効果の速い化粧品開発ニーズがある。本研究では富山湾海洋深層水等張液の各種ヒト細胞への培養効果検証及び海洋深層水中の生理活性物質と培養効果のオミックス解析により、培養再現性が高く量産化できる研究用細胞培養液の開発及び皮膚疾患治癒が速い高機能性化粧品の開発を行う
開発した技術のポイント
海洋深層水に含まれる生理活性物質を探索し、研究用細胞培養液を開発する。また、細胞培養液の研究をベースにアンチエイジングや美白に有効な高機能性化粧品を開発すること
(新技術)
研究用細胞培養液に富山湾海洋深層水を活用する。高機能性化粧品においては細胞培養液研究シーズをベースに開発する、海洋深層水を活用したエビデンスのある化粧品
(新技術のポイント)
海洋深層水は天然の栄養素を含み資源量も豊富であることから、安価で再現性の高い細胞培養液の開発が期待できる。このシーズをベースとして開発された化粧品は、高機能とエビデンスを有する
具体的な成果
研究用細胞培養液の開発
・オミックス情報解析により海洋深層水中の生理活性物質を探索した
・海洋深層水中の生理活性物質を濃縮する技術を開発し、iPS細胞、正常細胞、腫瘍細胞に対する効果を確認した
・海洋深層水中の生理活性物質と細胞育成への作用機序の相関関係を解明した
高機能性化粧品の開発
・細胞培養研究シーズをベースに化粧水の大半を占める水分を海洋深層水で調整した高機能性化粧品を開発した
・開発した高機能性化粧品について抗シワ機能評価試験、美白機能評価試験、アレルギー試験、保存安定性試験等を実施し、有用性、安全性のエビデンスを得た
知財出願や広報活動等の状況
【特許出願】
①発明の名称:「細胞培養用溶液の製造方法、細胞培養用溶液、液体培地、細胞培養用処理液、および細胞増殖活性増強剤」 出願番号:特願2018-115224
②発明の名称:「酸化ストレス抑制剤の製造方法および酸化ストレス抑制剤」出願番号:特願2018-136803
③発明の名称:「細胞培養用溶液の製造方法、細胞培養用溶液、液体培地、および細胞培養用処理液」出願番号:特願2018-136801
④発明の名称:「アミノ基含有化合物の分析方法」出願番号:特願2018-056821
【学会発表】
「Fmoc誘導体化固相抽出法による海洋深層水の高濃縮技術及びワイドターゲットミクス解析への応用」 日本薬学会第138年会(金沢)
【展示会 出展】
「インテリアライフスタイル展2017(東京ビックサイト)」
研究開発成果の利用シーン
研究用細胞培養液では、海洋深層水の生理活性物質を濃縮した濃縮液は、細胞培養における血清代替物やサプリメント製品の可能性が考えられる。濃縮液の形態とすることで、市場流通におけるハンドリング性の向上、利用の利便性、保存性の向上が期待される。また、海洋深層水を原料とすることでアニマルフリー製品への発展が期待される。
高機能性化粧品では、高齢社会を背景としたエイジングケア市場、アジアを中心としたホワイトニング市場の拡大が見込まれる。開発化粧品をベースとし、フェイスパックやオールインワン製品への応用を行い、ODM展開、輸出向けの展開を図っていく。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
開発化粧品は、国内向け、海外向けに展開している。
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、製品製造
製品・サービスのPRポイント
・海洋深層水含まれる生理活性物質を探索し、生理活性物質を濃縮した研究用細胞培養液を開発
・細胞培養液の研究をベースに、アンチエイジングや美白効果を請求できる高機能化粧品を開発
・海外市場をターゲットとした高機能化粧品の開発
今後の実用化・事業化の見通し
・研究用細胞培養液は、安定性、再現性等の補完研究を継続している。
・高機能性化粧品は、国内での事業化に成功した。
また、海外展開においても、実績を構築しており、引き続き市場の開拓、ニーズの発掘を行う。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 五洲薬品株式会社 |
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事業管理機関 | 五洲薬品株式会社 公益財団法人富山県新世紀産業機構 |
研究等実施機関 | 国立研究開発法人国立成育医療研究センター 五洲薬品株式会社 国立大学法人徳島大学 国立大学法人富山大学 学校法人立命館 公立大学法人名古屋市立大学 |
アドバイザー | 杏林製薬株式会社 ダイワボウノイ株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 五洲薬品株式会社(法人番号:8230001000927) |
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事業内容 | 医薬品・化粧品・機能性食品製造販売 |
社員数 | 130 名 |
生産拠点 | 五洲薬品株式会社 千里工場富山市婦中町千里6542 |
本社所在地 | 〒939-8201 富山県富山市花園町1丁目1番5号 |
ホームページ | https://www.goshu.co.jp |
連絡先窓口 | 五洲薬品株式会社研究開発部 吉田大駿 |
メールアドレス | h.yoshida@goshu.co.jp |
電話番号 | 076-424-2661 |
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