複合・新機能材料
超小型ICチップを実装した極細RFIDファイバーを開発、耐久性・柔軟性も実証し、医療用テキスタイル等に応用
福井県
ウラセ株式会社
2020年3月22日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 微少領域表面加工技術を利用したフレキシブルアンテナ内蔵RFIDファイバーの開発 |
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基盤技術分野 | 複合・新機能材料 |
対象となる産業分野 | 情報通信、スマート家電 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上) |
キーワード | 高強力、高屈曲耐久、軽量 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
事業実施年度 | 平成22年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
繊維表面加工技術で、細くて柔軟性が高い繊維の特質を失うことなく繊維上に導電性アンテナパターンを構築、その上に超小型IDチップを実装した極細RFIDファイバーを開発する。そして、RFIDファイバーを織り込んだID機能付きテキスタイルを実現することによって安全・安心社会の実現に寄与するとともに、汎用性のある高トレーサビリティを持つフレキシブルRFIDファイバー技術を確立し、新市場を創出する
開発した技術のポイント
繊維表面加工技術で、細くて柔軟性が高い繊維の特質を失うことなく繊維上に導電性アンテナパターンを構築、その上に超小型ICチップを実装した極細RFIDファイバーを開発するこのファイバーを織り込み、細線形状工業用部品や医療用テキスタイルの廃棄管理システムを構築する
(新技術)
繊維表面の構造を微細化、導電性を付与し、ICチップを実装する
(新技術の特徴)
ID機能付きテキスタイルを実・現し、個体管理が出来るシステムの構築が可能となる
具体的な成果
・微少領域表面加工技術の研究開発
-繊維表面にパターンメッキする技術を開発した
・特定金属のみ析出させる表面処理した加工材料の研究開発
-アンテナパターンの作成技術を確立した
・耐久性の付与技術の研究開発
-耐久性に優れた高導電性の繊維表面前処理技術を開発した
・安定連続加工技術の研究開発
-連続加工試験装置での微小領域パターンメッキ加工条件を確立した
知財出願や広報活動等の状況
特許登録特許5927774 特許登録特許5994077 特許登録特許5838464。Jog-Tec 、イプロスWebサイトに掲載。
研究開発成果の利用シーン
・超小型ICチップを実装した極細RFIDファイバー
・RFIDファイバーを使った自動認識可能な繊維製品
・繊維状にICチップを実装させる装置
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
サポインで開発したRFID糸タグは、RFIDチップが製造注意となり、代わりにRFIDパッケージタグ用アンテナ糸開発にスピンアウトの結果、高強力、高屈曲耐久、軽量の導電糸を開発でき、試作販売迄進展。
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造、共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
・世界初の繊維にICチップを実装する加工技術を開発、テキスタイルの適正管理が可能に
-糸に任意の長さの導電パターンを形成する技術を開発した
-直径わずか0.5mm以下の糸に半導体を実装する技術を開発した
-糸状の性質を使い、織物にICチップを織り込む技術を開発した
・汎用性があり、多様な用途に使用可能
-1.高強力RFIDファイバー(アラミド繊維)を開発した
-2.実装のピッチ間をフリーに設定可能である
-3.用途に合わせた樹脂コーティングが可能である
・高信頼性を実現し、製品の長寿命化に貢献
-1.引張特性:1.5kgf引張り後でも動作する
-2.繰返し耐久性:1万回屈曲後でも動作する
-3.伸長特性:歪6%でも動作する
今後の実用化・事業化の見通し
・導電糸として高強力、耐久性、軽量の特徴にて、従来の金属銅線では使えなかったケーブル、アンテナ線の高機能化商品として事業化を目指す。
実用化・事業化にあたっての課題
コストダウン
事業化に向けた提携や連携の希望
産官学連携(福井県工業技術センター、産総研、福井大、他産官学)の継続で新規用途の開拓。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | ウラセ株式会社 |
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事業管理機関 | 公益財団法人ふくい産業支援センター |
研究等実施機関 | 株式会社ウエアビジョン 国立大学法人福井大学 公立大学法人大阪市立大学 国立大学法人京都大学 福井県工業技術センター |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | ウラセ株式会社(法人番号:3210001012689) |
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事業内容 | 各種繊維製品の企画、製造、販売 |
社員数 | 210 名 |
生産拠点 | 福井県鯖江市 |
本社所在地 | 〒916-8550 福井県鯖江市神中町2-7-40 |
ホームページ | http://www.urase.co.jp |
連絡先窓口 | 産資事業本部営業部 坪田 |
メールアドレス | k-tsubota@urase.co.jp |
電話番号 | 0778-54-8005 |
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