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情報処理

画像処理を用いたカートリッジ形状薬剤分包機の開発に成功!顧客満足度の向上を図る

愛媛県

システムエルエスアイ株式会社

2021年2月19日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 画像処理を用いた薬剤分包機用計測モジュールおよびカートリッジの開発
基盤技術分野 情報処理
対象となる産業分野 医療・健康・介護、食品
事業化状況 実用化に成功し事業化間近
事業実施年度 平成23年度~平成24年度

プロジェクトの詳細

事業概要

調剤機器設備産業では、患者の満足度追求や高齢化による患者数増大を背景に、薬剤を正確に分包する装置の導入が進んでいるが、より安全安心で複雑な要求に応える完全自動分包機が求められている。大型円盤を用いた散剤取分け機構に代わり、薬剤カートリッジからの直接分包機構を実現するため新たに画像処理技術を用いた粒体計測手法を利用し、簡易な操作で種々の散剤が分包できる分包機(開発ソフトウェア組込み)を開発する

開発した技術のポイント

包装まで実現できる実用装置として作り込み、カートリッジ形状での分包機が現場で利用できるかどうかのフィールドテストが実現できるレベルの装置となるよう成果を統合する
(新技術)
・散剤量の測定に対応する画像処理アルゴリズムを開発する
・薬剤種を識別する高速画像処理アルゴリズムを開発する
・粉体制御機構と画像処理の強調システムを開発する
(新技術の特徴)
各種散剤に対して、散剤量の測定と薬剤種の識別を自動で高速に行うことが可能となる

具体的な成果

・散剤量の測定に対応する画像処理アルゴリズムの開発
-散剤量測定のアルゴリズムを、組込みマイコンにて実現できるように簡素化・高速化し、薬剤分包位置に取り付けてリアルタイムで散剤の重量を求められるシステムを開発した
・薬剤種を識別する高速画像処理アルゴリズムの開発
-PCで構築した薬剤種監査のアルゴリズムを組込みソフトとして展開し、小型・低価格装置としてシステム化した
・粉体制御機構と画像処理の協調システムの開発
-薬剤投下のカートリッジの内部構造および入れ替え機能を含めたシステム全体構造を設計した
-カートリッジは散剤用、錠剤用を併設し、簡単な操作で散剤・錠剤の両方の分包が可能となった

研究開発成果の利用シーン

・画像を利用した散剤分包モジュール
・薬剤分包が必要な現場でのフィールド試験機

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・包装まで実現できる実用装置として作り込み、カートリッジ形状での分包機が現場において利用できるかのフィールドテストが実現できるレベルの装置まで作り込むことが出来た
・量産初号機としては、最大分包可能薬剤は散剤4種、錠剤5種であり、カートリッジ搬送は薬剤師が自ら装着する手動型を想定している

製品・サービスのPRポイント

・全自動分包機を活用することで、薬剤師の手間の削減に寄与するだけでなく、特殊分包の実現により、薬剤師の手間の軽減に寄与
-散剤は錠剤と同様にカートリッジに収納され、選択された散剤のカートリッジを自動的に分包位置へセットする
-薬剤師は、不足した散剤の補填のみでよい
-各分包毎の重量変更が可能である
-一つのカートリッジに複数の散剤や錠剤を充填することにより、複数の薬剤を同時に分包することが可能となる
・全自動分包機の活用により、分包速度が向上し、受入顧客数増加に寄与
-分包速度の向上により、受入れ顧客数が増加する
-顧客の待時間短縮により、顧客満足度が向上する
-各包重量の個別管理が可能となる

今後の実用化・事業化の見通し

・川下企業一社との協業による製品化を推進中である
・2014年には、量産化開始予定である

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 システムエルエスアイ株式会社
事業管理機関 公益財団法人えひめ産業振興財団
研究等実施機関 土佐電子株式会社
愛媛県産業技術研究所
国立大学法人徳島大学
公立大学法人高知工科大学

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 システムエルエスアイ株式会社
事業内容 ソフト/ハードの受託開発、各種システム開発・小規模量産
本社所在地 〒791-8057 愛媛県松山市大可賀2-1-28アイテムえひめE202
ホームページ http://www.syslsi.com/
連絡先窓口 奥野・尾崎
メールアドレス info@syslsi.com
電話番号 089-968-3090