研究開発された技術紹介

自動車の開発においては、環境問題解決のため急激にHEV・EV化などが進んでいるが、未だ評価技術が確立されておらず、安全性確保・信頼性向上のため、実際の運転状況を簡単に再現できるテスト・検証システムが求められている。本事業では駆動系重要機能部品を実験室内台上試験で、運転状況を忠実に再現し、細部にわたるデータを取得解析し、製品開発にフィードバックできる開発試験機の統合制御システムを研究開発する

HEV・EV向けモータ・ジェネレータ・トランスミッションの開発において、実走行状態の環境を再現してのテスト・検証環境を提供する
・電子負荷装置→PWMにより50kW相当の出力実現
・モータ駆動→アルゴリズムとシミュレーションによる高い制御方法の完成
・統合化→統括管理できる制御システムの構築

(新技術)
＜特徴＞
・全試験機を統合化したシステム構成
・急加速・力行/回生の瞬時切替可能
・任意のパターン試験設定可能
・高回転化を踏まえ25,000rpm対応
・回生コンバータ活用による省エネ対応
・リアルタイムデータ計測・解析可能
・実車のECUに適合趣味レート

・電子負荷装置(バッテリーシミュレータ)の開発
‐出力50kWモータインバータと回生コンバータを開発
‐インバータに進角制御機能を付加し、高速域まで駆動領域を延ばしたモータ制御の評価を可能とした
‐モータインバータ、回生コンバータともに、PCとのインターフェースを付与し、統合性と制御性の高いコンパクトな装置を開発
・統合制御計測システムの開発
‐各モータとのインバータインターフェースを豊富にし、単一画面による一括操作を実現
‐パラメータや運転パターン設定の視認性を向上し、効率的なテスト環境を実現
‐PC内での負荷系＋駆動系データの共有により、データの解析時間短縮に成功
‐インバータパラメータをプログラムインターフェースとして実装し、実車のロードシミュレータとしてのモータベンチの実用化に成功

出展：「テスティングエキスポ2012インチャイナ」(H23.9)

駆動系重要機能部品を実験室内台上試験で、運転状況を忠実に再現し、細部にわたるデータを取得解析し、製品開発にフィードバックできる。

・事業化に向けて、開発を継続中
・試作機貸し出しはないが、システム対応するため、供試体が明確ならば対応可能

・管理能力向上→開発試験システムは、供試体・負荷モータ・環境試験槽などをトータルで制御するシステムであるためデータ精度が向上・省スペース化→供試体側のドライバの一体化と通信系を考慮したシステム構成とすることから、省スペース化を実現
・展開力向上→“MSH試験システム”の完成形になることから、機種が増えることに対する展開が容易となる

川下企業に積極的なプレゼンテーションを展開すると共にさらなる性能向上に向けての開発を継続
・EV・HEV用試験装置受注に向け、今回開発したMSHシステムのニーズ確認と性能をまとめプレゼンを実施
・川下企業の開発内容に沿ったプレゼンを継続中
・カーエレクトロニクス化に向けた開発試験装置のシステム性をより強調できるように、開発の継続と安定的事業を計画

実用化、事業化実施済み