バイオ
小規模・低コストなバイオマスのガス化発電システム開発により農林業のニーズに対応!
静岡県
静岡製機株式会社
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 農林業のニーズに応える小型・低コストバイオマスガス化発電システムの開発 |
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基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | 環境・エネルギー、農業 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、環境配慮、低コスト化 |
キーワード | バイオマス、ガス化、発電、タール改質 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成28年度~平成30年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
未利用バイオマスの二次エネルギーへの転換は、循環型社会の構築に不可欠な技術である。木質系バイオマスや籾殻などの農業残渣を原料とする「小規模・低コストバイオマスガス化発電システム」を開発する。構造体触媒を用いて、炭素の析出を抑制し、タールを効率的かつ連続的に水素へ改質する。パドル式ガス化炉の採用により、ガス化の高速化、多種バイオマスの活用を目指し、200KWの屋外仕様発電ユニットを事業化する
開発した技術のポイント
バイオマスガス化発電システムの開発を行った
・熱収支の改善のため、ガス化炉と熱風発生炉の一体化、集塵サイクロンの小型化、過熱水蒸気循環機構の見直しなどの改良を行った
・木質チップ以外に、破砕チップ、籾殻、竹チップ、廃菌床を原料として、ガス化発電が可能
具体的な成果
・タール改質触媒の開発
‐Ni/Al2O3系プレート形触媒を用いて、模擬タールを800℃で水蒸気改質し、改質率100%と耐久時間200時間を達成した
‐早期実用化のため、ロジウムハニカム構造体触媒を用いて800℃で実タール改質率99.2%を達成した
・高効率・小型バイオマスガス化発電システムの開発
‐含水率25%の木質チップをパドル式ガス化炉に毎時60kg投入して50kWの発電と350MJの温水を得た
‐木質チップ以外に市場の要望が強い多種バイオマス(籾殻、竹チップ、廃菌床等)が、問題なくガス化発電できる可能性を確認した
研究開発成果の利用シーン
農林業者が導入可能な低コストで小規模な未利用バイオマスをガス化する発電システム
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
事業化前の実証試験機を製作中。
提携可能な製品・サービス内容
試験・分析・評価、共同研究・共同開発、技術ライセンス、技術コンサルティング
製品・サービスのPRポイント
開発したバイオマスガス化発電システムは、エンジンの排気量を抑える高尾tができ、製品コストやメンテナンスコストの低減につながる
今後の実用化・事業化の見通し
・今後、事業化に向けた取り組みを促進させる
・触媒の開発は、外部の協力も得ながら継続していく
・ガス化炉、ガス化発電ユニットは、加熱炉とガス化炉を一体化した装置を完成させ、小型・高効率のコンテナー型ユニットに仕上げる
・2020年度に50kWの実証機を仕立てて、2021年度に近隣での実証試験を実施する計画である
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 静岡製機株式会社 |
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事業管理機関 | 公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構 |
研究等実施機関 | 国立大学法人静岡大学 静岡県工業技術研究所 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 静岡製機株式会社(法人番号:8080401017198) |
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事業内容 | 農産物関連機器、業務用熱機器、環境配慮機器の製造および販売 |
社員数 | 277 名 |
本社所在地 | 〒437-8601 静岡県袋井市山名町4-1 |
連絡先窓口 | 技術部 技術管理課 |
メールアドレス | k.asaoka@shizuokaseiki.com |
電話番号 | 0538-23-7362 |
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