バイオ
難治性血管炎の4種の自己抗体を簡易迅速に検出できる安価なキット
千葉県
株式会社A-CLIP研究所
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 血管炎バイオマーカー測定キットANCA-Fastの開業医むけ普及品開発 |
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基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(生産性増加)、低コスト化 |
キーワード | 難治性血管炎、簡易キット、バイオマーカー、自己抗体 |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 平成26年度~平成27年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
当社が開発してきた難治性血管炎のバイオマーカー迅速測定法の4抗原(MPO、PR3、GBM、モエシン)を【バイオ】技術により組換えタンパクの大量生産と、高精度タンパクプリント技術により、0.1MM幅のライン状に固定する。これにより、搭載抗原量を可視化判定できる最低量に最適化し、大量に安定供給することで、普及できる価格で「開業医用普及型製品」として開発・製品化する
開発した技術のポイント
難治性血管炎の疾患の4自己抗体マーカーの簡便迅速キットを普及価格で生産する
(新技術)
難治性血管炎の疾患マーカーである4種の自己抗体を簡便迅速に検出できるキットを安価に一般普及価格で生産する
(新技術の特徴)
人工透析に移行する患者を減らすことは医療経済上重要な課題である。高齢者の生活の質の維持向上にも貢献する
具体的な成果
・従来法に比べて、検出キットに搭載する組換え抗原タンパクの生産コストを100分の1に低減化した
・検出メンブレンへの抗原タンパクの高精度の塗布条件を決定し、診断キットとして備えるべき検出性能の構築を達成することができ、大量生産の試験生産に十分な条件を実証した
・パッケージの形態と性能についての検討を重ね、キットの性能を左右するバイオマーカー検出時の検出判断が適正となる条件探索に成功し、その最適化を実現した
知財出願や広報活動等の状況
日本特許出願中
「血管炎の検査方法」(特開2017-146271)
研究開発成果の利用シーン
難治性血管炎のバイオマーカー迅速測定キットの販売提供により、これまで検査会社や専門測定機関で測定していた血管炎バイオマーカーがベッドサイドで15分で検出できることになった
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
患者試料を測定したデータを蓄積することにより標準化を図る。
提携可能な製品・サービス内容
製品製造、試験・分析・評価
製品・サービスのPRポイント
・特徴
‐特殊技術を必要としない
‐採血後直ちに分析
‐15分で結果が得られる
・課題と解決
‐近医(開業医)の利用には高価
‐大量生産によるコスト削減
‐高度化でのコスト削減
今後の実用化・事業化の見通し
・従来は医師を中心とした知人、友人の口コミを中心としていたが、関連学会などへの積極的に出展や、医師への啓発活動を通じて、販路開拓を狙う
・専門医、一般医師を対象とした川下ユーザーに直接製品を紹介する啓発会議を開催し診断薬として認可後の市場の実態を把握するとともに宣伝し、川下ユーザーの意見聴取も行い、今後の製品開発に有効な助言等を収集することができた
・今後、難治性血管炎バイオマーカー迅速検出キット「ANCA-Fast」の診断薬としての製品化及び事業化を進める基盤が十分に整った
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 合同会社A-CLIP研究所 |
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事業管理機関 | 国立大学法人千葉大学 |
研究等実施機関 | 国立大学法人千葉大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社A-CLIP研究所(法人番号:3040003004669) |
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事業内容 | 医薬品開発、診断薬開発、研究支援 |
社員数 | 7 名 |
本社所在地 | 〒260-0856 千葉県千葉市中央区亥鼻1-8-15 |
ホームページ | http://www.a-clip.jp |
連絡先窓口 | 中央研究所 亀岡洋祐 |
メールアドレス | office@a-clip.jp |
電話番号 | 043-221-0831 |
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