精密加工
複動機構によるトランスファープレス機での小径厚板絞り加工技術を確立することで、切削加工品のプレス加工化を実現
滋賀県
日伸工業株式会社
2023年2月4日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 厚板小物高精度絞り部品の製造を可能とする工程独立式可変速押し込み複動機構を用いた押し込み絞りプレス加工技術の確立 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 自動車、産業機械、スマート家電 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(小型化・軽量化)、高効率化(工程短縮)、高効率化(生産性増加)、低コスト化 |
キーワード | 厚板小径絞り加工、絞り加工、複動機構、押し込み絞り、プレス加工化 |
事業化状況 | 事業化に成功し継続的な取引が続いている |
事業実施年度 | 平成27年度~平成29年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
次世代自動車の開発が進む中で、自動運転搭載車両においても重要な位置付けとなるABS装置に使用される部品の軽量化・低コスト化のニーズが激化している。本研究開発では従来、切削加工により生産していた製品を工程独立式可変速押し込み複動機構を用いた押し込み絞りプレス加工技術の開発を実施することでプレス加工化を実現する。本成果を活用し、ABS装置用部品の軽量化・低コスト化を実現し順次事業化する
開発した技術のポイント
従来は切削加工により製作されていた厚板小物高精度カップ形状部品を、部品の軽量化、低コスト化を実現するためにプレス加工化する技術を開発する
(新技術)
押し込み絞り加工技術
(新技術のポイント)
ABS装置用部品の軽量化・低コスト化を実現した
具体的な成果
・押し込み絞りプレス加工の確立
‐工程独立式複動機構を開発しプレス機との同期運転を確立
‐複動機構のモーション最適化を行い、押し込み絞り加工技術を確立
‐搬送装置による押し込み絞り加工の連続稼働技術確立
・温度調整機構による金型温度コントロール技術の確立
‐温度調整機構を備えた金型構造の確立
‐複動機構を用いた連続生産金型を用いて、連続生産稼働時の温度調整による連続生産の確立
知財出願や広報活動等の状況
特許出願
名称:プレス装置及びプレス加工方法
出願番号:特願2017-197439
研究開発成果の利用シーン
・ABS装置用ブレーキ部品
・厚板小物高精度絞り加工
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
低コスト化を目的に切削加工からプレス加工化への検討依頼を顧客から逐次受けており、本開発技術を展開する形で見積りを提示している状況。
提携可能な製品・サービス内容
製品製造
製品・サービスのPRポイント
当社の装置を用いる事により、大量生産・低コスト・高精度などのプレス絞り加工の利点を生かし、従来困難であった厚板小物高精度絞り加工品の製造が可能となった
今後の実用化・事業化の見通し
自動車のエンジンに使用される燃料直噴射装置への小物切削加工部品、自動車用ショックアブソーバー用部品、家電分野において事業化の可能性を探索中
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 日伸工業株式会社 |
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事業管理機関 | 公益財団法人滋賀県産業支援プラザ |
研究等実施機関 | 滋賀県工業技術総合センター |
アドバイザー | テクノオフィス凛 中野隆志 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 日伸工業株式会社(法人番号:2220001012747) |
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事業内容 | 精密プレス部品の製造および組立、精密プレス金型の設計・製作 |
社員数 | 294 名 |
生産拠点 | 国内拠点:滋賀県大津市(本社)、栃木県宇都宮市、岐阜県大垣市海外拠点:アメリカ オハイオ、中国 北京、中国 上海、中国 南通、シンガポール、インドネシア |
本社所在地 | 〒520-2152 滋賀県大津市月輪1-1-1 |
ホームページ | http://www.nissinjpn.co.jp/ |
連絡先窓口 | 技術部技術課 馬場保 |
メールアドレス | tmbanba@nissinjpn.co.jp |
電話番号 | 077-543-2467 |
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