精密加工
ステントとは本来、冠動脈カテーテル治療等で血管内腔に留置して内腔を拡張させる目的で用いるが、本システムではこれを切断された血管を繋ぐ為の継手として用いる。この血管吻合システムを開発することによって、今まで手縫いで行っていた手術をより簡易、正確かつ安全に行うことが可能になる。
東京都
タマチ工業株式会社
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 微小血管吻合用ステントの開発 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(人件費削減) |
キーワード | リンパ管、血管吻合、リンパ浮腫、ステント |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成27年度~平成29年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
精密加工技術を生かして、直径1~5MM程度の微小血管吻合を容易にするために血管のつなぎ目に留置するステントを開発する。
【1】ニチノールステントの開発(寸法精度±2μM、表面粗度RA0.05以下)
【2】生体分解性樹脂ステントの開発(寸法精度±20μM)
【3】ステント挿入ホルダーの開発(挿入時間10分以内)を技術的目標とする開発である。
この開発により冠動脈吻合、臓器移植のための血管吻合が容易となる
開発した技術のポイント
3種類の吻合ステントを製作するための精密加工技術の確立と挿入工具のの開発を行い、製品としての完成を目標とする
(新技術)
微小血管吻合用ステント
(新技術のポイント)
血管吻合ステントによる吻合作業の自動化
具体的な成果
・ニチノール(NiTi)を使用した血管吻合用ステントの開発
‐端端吻合ステント、端側吻合ステント、リンパ管静脈吻合ステントを完成させた
・生体分解性樹脂を使用した血管吻合用ステントの開発
‐生体吸収性マグネシウムで血管吻合ステントを製作し、動物に埋植し経過観察を行った
・血管吻合用ステント血管挿入ホルダーの開発、端側血管吻合ステントの開発、リンパ管静脈吻合ステントの開発
・血管の端と端を吻合する血管吻合ステントの開発は確立し、2年目には市場が大きい端側血管吻合ステントの開発を行い、技術を確立した
・3年目には、リンパ管と静脈を吻合するためのステントを設計、開発し、動物実験を行い、評価まで行った
研究開発成果の利用シーン
医療機器(微小血管吻合用ステント)
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
医療機器としての承認取得に向けて活動中
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、加工・組立・処理、素材・部品製造、製品製造、試験・分析・評価、共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
・手術の簡素化(手術時間の短縮、高価な顕微鏡も不要)
・医師の負担軽減(安定した手術が可能となり、術者の肉体的・精神的負担を軽減し、手術の失敗率を低減)
・微細血管縫合術の修練や高度な熟練作業が不要
今後の実用化・事業化の見通し
・(3年目:リンパ管静脈吻合ステント)血管内留置とは違い、リスクが低い部位なので、製品化への期間も早いと考えている。すでに何社かの医療機器メーカーが興味を示している
・消化管など、他の部位でも使用できる可能あり
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | タマチ工業株式会社 |
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事業管理機関 | 公益財団法人ふじのくに医療城下町推進機構 |
研究等実施機関 | 株式会社巧工業 静岡県立静岡がんセンター 学校法人自治医科大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | タマチ工業株式会社(法人番号:9010701005932) |
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事業内容 | 自動車用部品製作、医療用機器設計・製作など |
社員数 | 124 名 |
生産拠点 | 西富士工場(静岡県富士宮市西山2447) |
本社所在地 | 〒140-0013 東京都品川区南大井4-10-2 |
ホームページ | http://tamachi.jp/ |
連絡先窓口 | 取締役部長 高松賢介 |
メールアドレス | k-takamatsu@tamachi.jp |
電話番号 | 03-3762-5591 |
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