複合・新機能材料
遮音性能や吸音性能が高くかつ軽量化に対応したフロアカーペットの提供!
福岡県
株式会社フコク
2020年4月14日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 自動車用軽量フロアカーペットのための高機能防音材及びその製造技術の開発 |
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基盤技術分野 | 複合・新機能材料 |
対象となる産業分野 | 自動車 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減) |
キーワード | 自動車用、フロアカーペット、不織布、防音材、吸音材 |
事業化状況 | 研究中止または停滞中 |
事業実施年度 | 平成24年度~平成25年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
自動車産業では、近年の軽量化の流れに伴い、自動車部品において軽量化が求められている。一方、防音性能は防音材の重量に依存する為、軽量化に伴い防音性能が低下するという課題がある。車内の音響環境は利用者にとって重要であり、外音は主に内装部材によって防音している。本事業では、防音性能を維持しながら、30%の軽量化を図り、川下企業の要求である約30%のコスト削減できる内装材の複合材多層化技術の開発を行う。
開発した技術のポイント
軽量化を図りながらも、車外から侵入する音を遮断する「遮音性能」・車内の音の響きを和らげる「吸音性能」を、従来品と同等もしくは向上させる
(新技術)
・密度、繊維構造の異なる多層構造である
・軽量でも性能は劣らない
(新技術の特徴)
・従来よりも軽量化が可能である
・遮音性能、吸音性能ともに従来品同等以上を実現する
・製造コストダウンが可能である
具体的な成果
・フロアカーペットの性能向上及び生産条件・技術の確立
‐自動車用吸音材に使用するフェルトにフィルムを導入することで、遮音性が改善されることを確認した
‐フェルトの有する吸音性の向上も確認した
‐フィルム・メッシュ構造物とフェルトの複合化の各種条件を確立した
‐現量産ラインの生産速度を落とさずに、多重構造体製造装置との連携を取る技術を確立した
・実用化に向けた測定確認を実施
‐本研究で開発された構造体を、自動車メーカーの定める規格値に照らし測定確認を実施した
研究開発成果の利用シーン
従来の防音材の性質と同等以上の遮音性・吸音性を持ち、軽量化を実現した、フェルトとフィルムの複合構造体
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
ベースとなるフェルトに性能差のあるフェルトを部分的に追加する部分最適配置については、車種別に個別研究が必要であるものの、基本的技術は確認済みである
提携可能な製品・サービス内容
共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
・従来製品より性能が向上
‐密度、繊維構造の異なる多層構造を採用し、遮音性能、吸音性能ともに従来と同等以上、同時に軽量化も実現した
・吸音、遮音性能のリクエストにピンポイントに対応可能
‐吸音性能は従来性能を維持させたまま、より高い遮音性能をフェルトに付加することができる
‐要求する吸音、遮音性能はフェルトと、フィルムの選択組み合わせにより有る程度ピンポイントで対応することが可能である
・製造コストを削減可能
‐フェルトの多層構造体の一体生産化により、後工程での部分フェルト貼り付け作業削減が可能となり、これにより製造コストのダウンが期待できる
今後の実用化・事業化の見通し
・先ずは川下企業要求性能を満足する製品の開発を実施し、順次他車両メーカーへの提案を行っていく
・フィルム/フェルト複合化技術を建材用途の、吸音断熱材へと拡大していく
・両分野共に、平成27年からの本格量産体制を目標としている
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社フコク |
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事業管理機関 | 一般財団法人九州オープンイノベーションセンター |
研究等実施機関 | 国立大学法人九州大学 福岡県工業技術センター |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社フコク(法人番号:3290001053189) |
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事業内容 | 自動車用各種フェルトを始め建築用防音断熱材・介護、寝具用固綿の製造販売、一部フェルトの再生リサイクルも実施 |
社員数 | 72 名 |
本社所在地 | 〒832-0811 福岡県柳川市三橋町中山254 |
ホームページ | http://fukoku.jpn.org/ |
連絡先窓口 | 開発室部長 江藤朋弘 |
メールアドレス | eto@fukoku-jp.com |
電話番号 | 0944-62-4188 |
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