製造環境
ナノテク応用省エネ製品を具現化する、従来比1,000倍の超高真空を封じる硝子加工技術を確立
東京都
株式会社鬼塚硝子
2020年3月23日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | ナノテク応用機器開発に資する硝子を用いた真空維持技術の高度化 |
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基盤技術分野 | 製造環境 |
対象となる産業分野 | 環境・エネルギー、エレクトロニクス、物流・流通 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加) |
キーワード | 真空封止、電子線管 |
事業化状況 | 研究中止または停滞中 |
事業実施年度 | 平成22年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
ナノテク応用電子機器の製造において10-6PA以上の高真空を維持する技術が求められている。本事業では、従来比1000倍の真空(10-8PA台)維持を可能にする、硝子材料による超高真空維持技術を確立する。また、技術継承のために、同技術を活用した超小型・省電力X線発生システムを開発および事業化(10億円/年規模)し、ものづくり基盤技術高度化に資する管理・計測技術としてのX線非破壊分析法の発展を目指す
開発した技術のポイント
・Nano材料を応用した各種製品(省電力ランプ、X線管等)の研究開発に資するため、硝子材料を用いた真空の維持において、従来の真空度(10-5Pa)に比較して1000倍の超高真空(10-8Pa)の達成
・膨張係数差のある硝子接合や、硝子・Si接合の高度化の達成
・接合作成プロセスの見える化の実施
具体的な成果
・各種接合技術を高度化するべく、各技術の「見える化」を実施
‐それに基づき、超高真空(10-8Pa台)を実現する硝子加工技術を確立した
・上記技術の総合評価として、NanoX線管の長期試験(8000時間以上)を実施
・NanoX線管応用超小型・省電力X線発生システムの高度化に成功
・NanoX線管応用超小型・省電力X線発生システムを開発し、川下産業へサンプルを提供
研究開発成果の利用シーン
・超高真空封入技術を利用した新規デバイスの自発的開発およびサポート
・Nano材料を利用した各種先端デバイスの自発的研究開発およびサポート
・NanoX線管およびシステム
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・本事業で得た硝子加工技術を適用した製品群を販売するためには、それらの製造体制および品質管理体制の確立が必要となるため、顧客ニーズに敏速に反応できるようこれら体制を整えていきたい
・本事業で確立された技術を求める顧客があり、顧客とのコラボレーションにより新たな製品が生み出される可能性もみえる
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
・多様な超高真空封入技術応用デバイスの開発サポートを迅速に遂行可能
‐高度化した硝子接合を適用した様々な超高真空封入容器を提案できる
‐顧客との議論を基に、例えば、新規発光デバイス(紫外線ランプ・X線管等)に必要とされる容器を提供することが可能となる
今後の実用化・事業化の見通し
・顧客要求に対し、超高真空封入技術を活用した自社新規電子デバイス(ランプ、X線管等)を研究開発中であり、数年内に実用化を目標としている
・上記技術を広く活用いただくよう、超高真空封入事業を開始予定である
・NanoX線管についてはNano材料の品質安定化の課題が解決出来ず、研究停止状態である
実用化・事業化にあたっての課題
大量生産に向けての準備が不十分である。(人材・設備等色々と課題が残る。)
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社鬼塚硝子 |
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事業管理機関 | 一般社団法人首都圏産業活性化協会 |
研究等実施機関 | フューテックス株式会社 国立大学法人東京大学 先端科学技術研究センター 国立大学法人静岡大学 電子工学研究所 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社鬼塚硝子(法人番号:3013101003512) |
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事業内容 | 各種精密ガラス加工 |
社員数 | 64 名 |
本社所在地 | 〒198-0023 東京都青梅市今井3-9-18 |
ホームページ | http://www.onizca.co.jp |
連絡先窓口 | 小池高寿 |
メールアドレス | t-koike@onizca.co.jp |
電話番号 | 0428-31-4305 |
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