精密加工
熟練技術をデータ化したシミュレーション支援室により、中小プレス金型製造業の短納期化を促進
愛知県
エムケイケイ株式会社
2020年3月21日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | シミュレーション支援室の設置によるプレス金型製造の短納期化技術の開発 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 自動車、スマート家電 |
産業分野でのニーズ対応 | 高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、低コスト化 |
キーワード | プレス成型シミュレーション、プレス金型 |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 平成21年度~平成21年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
自動車及び情報家電部品のプレス金型納期を短縮するため解析を活用してトライの工数を削減する手法があるが、百人以下の小規模な事業者では解析を活用するような資源を持ち合わせていない。そこで、設備と人材を複数の企業で共有するシミュレーション支援室の設置を目指し、熟練技能のデジタル化、計算精度の向上、運用ノウハウの蓄積、データベースの構築を行い、トライ工数の削減に繋がる技術的基盤の構築を目指す
開発した技術のポイント
熟練技能の設計技術としての取り込みと、シミュレーション共同運用システムの構築
・熟練技能のデジタル化→熟練技術者によるプレス金型各工程のデジタル化データを各1列以上作成
・シミュレーション支援室の運用ノウハウの蓄積→CADデータ入稿の標準化により、打ち合わせが1回で済む比率を50%以上に
(新技術)
<シミュレーション支援室>
・熟練技能のデジタル化
・CAEソフトを共有
・人材、ノウハウを共有
・検証可能なプレス成型事例の蓄積
・材料データベースの構築
・測定機器の拡充
具体的な成果
・熟練技術者の技術と知見をデータに記録
‐熟練技術者によるプレス金型製造時トライ工程の全金型形状と成形トライ品形状をデジタルデータ化
‐われ・しわを抑制する不具合対策技術、外形寸法の厳しさに対応する技術、寸法精度の不具合対策技術のデータを各1例ずつデータベースに蓄積
‐熟練技能の効果をシミュレーションによって検証・確認し、設計データとしてフィードバックすることが可能に
・CADデータ入稿の標準化により、打ち合わせ工数を低減
‐シミュレーション実施の共同運用システム構築に向け、工数低減のためのCADデータ入稿の標準化を行い、CAD品質の事前チェック方法を確立
‐解析条件に関する情報を的確に伝えるために、解析条件指示書を作成
‐解析の依頼を試みたところ、1回の打ち合わせで解析が可能となった
・プレスシミュレーション用データベースの構築
‐ステンレスや銅合金板など6種類のプレス用材料の変形抵抗データと破壊限界データを測定し追加
知財出願や広報活動等の状況
出展:中部ものづくり基盤技術展(H23.12)
研究開発成果の利用シーン
中小プレス金型製造業が、シミュレーション設備と人材を複数の企業で共有するシミュレーション支援室を活用し、トライ工数の削減と金型製造の短納期化を促進
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・H25年度の実用化に向け、補完研究を継続
・試作機なし
提携可能な製品・サービス内容
試験・分析・評価、技術コンサルティング
製品・サービスのPRポイント
・低コスト化:金型製作時のトライ工数を約40%低減し、低コスト化に寄与
・納期・製作時間短縮:金型製作時のトライ工数を約40%低減し、短納期化を促進
今後の実用化・事業化の見通し
現在、運用テストを実施中
・現在、支援室会員の金型製作にシミュレーションを活用し、運用テストを実施中
・今後、講演会・講習会の企画、個別課題の斡旋(解析精度向上の取り組み、データベース構築・活用など)、3次元測定機の体験活用などを実施予定
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 菱輝金型工業株式会社 |
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事業管理機関 | 公益財団法人名古屋産業科学研究所 |
研究等実施機関 | エムケイケイ株式会社 株式会社エムエムテクニカル産業 国立大学法人岐阜大学 名古屋市工業研究所 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | エムケイケイ株式会社(法人番号:8180005014598) |
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事業内容 | 金型設計、製作 |
社員数 | 19 名 |
本社所在地 | 〒490-1207 愛知県あま市二ッ寺揚山196-1 |
ホームページ | http://www.interq.or.jp/chubu/mkk |
連絡先窓口 | 代表取締役 原啓 |
メールアドレス | amkk@nifty.com |
電話番号 | 052-444-1420 |
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