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研究開発された技術紹介

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精密加工

金型作製の低コスト化・短納期化を図る金型工程管理、情報統合データベースシステム

新潟県

株式会社佐野金型製作所

2020年3月18日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 ITを活用した川下事業者との情報共有による金型製作の短納期化、コスト削減に資する研究
基盤技術分野 精密加工
対象となる産業分野 医療・健康・介護、自動車、スマート家電、光学機器
産業分野でのニーズ対応 高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、低コスト化
キーワード 短納期、プロセス最適化、情報利活用
事業化状況 研究中止または停滞中
事業実施年度 平成21年度~平成22年度

プロジェクトの詳細

事業概要

近年、情報家電メーカからの金型費用は従来比平均で約30%減となっている。また、顧客における製品設計と当社金型製作期間の一部が重複しており実質的には短納期での金型製作が必要となっている。この課題解決のためには、金型製作をはじめ、川下事業者を含めた全体的なプロセスの最適化設計を実現する必要がある。そこで、最適化に必要な工程設計手法や、設計ノウハウ・工程実績情報の利活用が可能な環境・方法について研究開発を行う

開発した技術のポイント

金型・成形業者一体となった短納期化・低コスト化に有効なノウハウの蓄積・活用
・金型のサイズ・構造等の類型化による工程最適化
・金型製作の各工程の各種DBの構築・活用
・成形業者・金型業者間での情報統合化による作業効率化(20%UP)
・加工技術の高度化による工数削減
(新技術)
・複数の解決策の組み合わせによる顧客要求納期・コスト対応
・成形事業者と一体になった工程計画・最適化
・技術情報の共有化
・実績情報を総合的に加味したITによる工程最適化
・計測の高精度化と迅速化による実質納期短縮・低コスト化

具体的な成果

・金型管理システム-統合DBを構築
‐工程最適化に関するデータを登録、データ登録による各種情報の保全性・検索性の向上が図られたことを確認
‐「金型管理システム-統合DB」を構築し、「設計データベース」、「材料データベース」、「成形データベース」等各種ノウハウの情報が蓄積可能に
・情報統合化により作業時間を短縮
‐成形業者、金型業者間で、CADデータ等の安全確実な送受信、最新スケジュール状況把握が可能な環境を構築
‐結果、NCフライス作業の時間短縮効果を確認
・IT活用による加工技術の向上の結果、加工時間を短縮
‐仕上加工において、高度な精度設定を行うことにより、高い形状再現性を有し、かつ、均一な構成点を有するNCデータの作成が可能となり、後工程の磨き・手仕上げ工程時間を短縮
‐NCデータのG01長さの均一化により、荒取加工の時間を短縮化、工具摩耗が減少
‐主軸の加減速による速度変動低下の副次的効果として、工具への加工負荷が安定化し、工具摩耗を低減できる

研究開発成果の利用シーン

家電等の金型作製において、成形業者への80%の案件について発注元要求納期への対応を実現、70%の案件について要求コストへの対応を実現

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・実用化は停滞中
・試作品なし

提携可能な製品・サービス内容

設計・製作、共同研究・共同開発

製品・サービスのPRポイント

・低コスト化:金型製作時間短縮による加工コスト(人件費)10~20%ダウン
・管理能力向上:顧客からの製品受注・金型製作から製品出荷までの工程情報を共有化
・納期・製作時間短縮:工程最適化および加工技術の高度化により、金型製作期間を10~20%短縮

今後の実用化・事業化の見通し

加工条件の最適化について継続研究中
・加工技術の高度化に向けた加工条件の最適化について、加工方法の検討も含め継続研究中
・金型管理システムに関しては入力項目の煩雑さや担当者の操作スキル等も含めて運用面において問題点の解決が必要
・金型管理システムの実用化は現時点では未定

実用化・事業化にあたっての課題

受注拡大に向けての販路開拓

事業化に向けた提携や連携の希望

販路開拓に向けた金融機関との連携

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社佐野金型製作所
事業管理機関 公益財団法人にいがた産業創造機構
研究等実施機関 三行合成樹脂株式会社
株式会社BSNアイネット

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社佐野金型製作所(法人番号:9110001015845)
事業内容 プラスチック金型製造業
社員数 12 名
本社所在地 〒959-0261 新潟県燕市吉田鴻巣80-4
連絡先窓口 代表取締役 佐野靖規
メールアドレス sano-p@muh.biglobe.ne.jp
電話番号 0256-92-3718