バイオ
新規コンドロイチン硫酸オリゴ糖は高血圧症を抑制します。
北海道
丸共バイオフーズ株式会社
2026年1月21日更新
プロジェクトの基本情報
| プロジェクト名 | コンドロイチン硫酸オリゴ四糖を主成分とする高血圧症改善用糖鎖食品素材の開発 |
|---|---|
| 基盤技術分野 | バイオ |
| 対象となる産業分野 | 食品 |
| 産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(高濃度化)、高効率化(生産性増加)、低コスト化 |
| キーワード | コンドロイチン硫酸オリゴ糖,四糖,高血圧,抗酸化応答遺伝子,抗炎症 |
| 事業化状況 | 事業化に成功 |
| 事業実施年度 | 令和4年度~令和6年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
本事業は、高血圧症改善・予防に有効なCS四糖を主成分とする効率的生産技術の確立と、川下企業が求める科学的エビデンスの提供を目的とする。具体的には、「活性が最も高いCS四糖を効率的に生産・精製する技術開発」、「新製法によるプロダクトの体内動態検証のための高感度分析法の開発」、「新製法によるプロダクトの動物およびヒトにおける降圧作用効果増強の検証」を進めた。
開発した技術のポイント
新規製法によってCS四糖含有率と収率を大幅に改善し、ベンチスケールでの実証試験でも品質・収率の安定性を確認した。体内動態研究では、CSオリゴ糖が経口投与後12時間血中に存在すること、分子量が小さいほど吸収性が高いことを明らかにした。作用機序解析では、CSオリゴ糖が転写因子Nrf2を活性化し、抗酸化関連遺伝子群の発現を亢進させることを細胞・動物実験で確認した。さらにヒト介入試験において、CSオリゴ糖は組織のクレアチンキナーゼ遺伝子発現を抑制し、高血圧を抑制することを解明した。
具体的な成果
まず、高温高圧水マイクロ化学プロセスに酸触媒を加えpH制御を行うことで、CS四糖含有率10%以上の生成物を得る製法を確立し、省エネルギー化も達成した。さらに、新規ナノフィルターや精製システムの組合せにより、粉末製品中でCS四糖含有量12%以上、収率60%以上、平均分子量2,000以下の目標を達成した。体内動態解析では、Caco-2細胞モデルやLC-MS/MSによる高感度定量法を確立し、CSオリゴ糖の腸管吸収性は分子量が小さいほど上昇することを確認した。また、CS四糖の構造決定やタンパク質との相互作用解析を実施し、作用機序研究につなげた。これにより、分子レベルでの吸収性、動態、作用機序を明確化できる技術基盤が整備された。
知財出願や広報活動等の状況
血圧低下剤および血圧低下用食品組成物(特願2022-34976)、Nrf2を活性化するための剤および方法(特願2025-22456)、クレアチンキナーゼの発現を調節するための剤および方法(特願2024-185215)として合計3件の特許申請を行った。
論文:宮本宜之ら,血圧高値の健常成人におけるコンドロイチン硫酸オリゴ糖含有サプリメントの12週間継続摂取が血圧降下および血管に与える影響の検討―ランダム化二重盲検プラセボ対照並行群間比較試験―,「薬理と治療」Jpn Pharmacol Ther 2025 53(11)959-72
研究開発成果の利用シーン
本研究成果の利用シーンとして、高血圧症改善を目的とした機能性食品原料(国内外の高血圧予備軍・患者層向けサプリメント)としての製品化、動物病院での治験を経たペット用治療食としての展開、優れた経皮吸収性・抗酸化・抗炎症作用を活かした化粧品原料としての実用化などが考えられる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
自社ブランド「NANOMEDICA」とECショップの立ち上げを行い、本研究開発成果も上記ブランドとしての売り出しを実施する。
提携可能な製品・サービス内容
製品製造、試験・分析・評価、共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
本事業の成果による高血圧症改善食品は、食品でありながら医薬品に準じた体内動態と作用機序を解明し、安全で有効な機能性素材である。よって、国内外の高血圧予備軍を含めた当該ユーザーに広くアプローチすることが可能である。
今後の実用化・事業化の見通し
令和7年度は、自社小売製品として先行販売する。旧製法による現行商品が年販売量1,000個、価格4,500円/個であるため、令和7年度の予定販売個数2,000個、想定単価は5,000円/個とする。また、令和7年度内に機能性表示食品の届出受理を受け、令和8年から機能性表示食品として販売する。バルク原料については、令和7年度の予定販売量150kg、予定価格を200,000円/kgとする。
実用化・事業化にあたっての課題
得られたエビデンスデータの学術論文化、特許化を進める。また、他の機能性食品や素材との差別化ポイントを明確にし、優位性を主張できるようにする必要がある。
事業化に向けた提携や連携の希望
コンドロイチン硫酸オリゴ糖を用いた製品開発や共同研究の案件を常時募集しています。
プロジェクトの実施体制
| 主たる研究等実施機関 | 丸共バイオフーズ株式会社 ファインケミカル研究所 |
|---|---|
| 事業管理機関 | 公益財団法人北海道科学技術総合振興センター |
| 研究等実施機関 | 国立大学法人北海道大学 大学院水産科学研究院 教授 都木靖彰 国立大学法人和歌山大学 教育学部有機生化学教室 教授 山口真範 |
| アドバイザー | 富士化学工業株式会社 小林製薬株式会社 株式会社北国生活社 株式会社ライフサイエンス研究所 |
参考情報
- 参考サイト
- https://nano10-9.jp
主たる研究等実施機関 企業情報
| 企業名 | 丸共バイオフーズ株式会社(法人番号:1450001008599) |
|---|---|
| 事業内容 | 健康食品、試薬の製造販売 |
| 社員数 | 9 名 |
| 生産拠点 | 稚内工場(北海道)、ファインケミカル研究所(北海道) |
| 本社所在地 | 〒097-0022 北海道稚内市中央4丁目18-18 |
| ホームページ | https://mbf-net.com/ |
| 連絡先窓口 | 丸共バイオフーズ株式会社 宮本 宜之 |
| メールアドレス | miyamoto@mbf-net.com |
| 電話番号 | 011-676-5702 |
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