バイオ
効率の高い製造技術の確立を通じて、機能性が高い難消化性オリゴ糖のコストダウンが可能に!
北海道
株式会社北海道バイオインダストリー
2020年4月14日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | ミネラル吸収促進作用を有する高機能甘味料DFAⅣの製造技術開発 |
---|---|
基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | 食品 |
事業化状況 | 実用化間近 |
事業実施年度 | 平成24年度~平成25年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
超高齢化社会の日本では、医療・介護の現場において高齢者や胃切除者の栄養吸収力の低下に伴うミネラル不足は問題で対応が急務となっている。ミネラル吸収促進作用に優れたオリゴ糖DFAⅣはこの課題を克服できる機能性を持つが、生産性が悪く事業化に至っていなかった。本事業ではDFAⅣ製造効率を向上させて低価格・高機能の機能性甘味料として製品化する事を目的に研究開発を行う
開発した技術のポイント
DFAⅣの製造上の発酵時間の短縮法や収率の改善法等の諸条件を検討し、効率の良いDFAⅣ製造法を検討することで新たな製法を確立し、ミネラル吸収促進作用を有する新規機能性甘味料として事業化する
(新技術)
製造上の発酵時間の短縮法や収率の改善法等の諸条件を検討した製造技術を適用する
(新技術の特徴)
製造コストの削減と収率の向上を両立した製造方法を確立することで、安価で市場に提供することが可能になる
具体的な成果
・DFAⅣの生産性向上法の開発
‐発酵時間の短縮法検討とともに、DFAⅣの収率向上させるための方法の検討を実施し、生成時間の短縮と収率向上を実現した
・DFAⅣ量産化のための生産システム構築
‐生産性向上条件に基づくパイロットラインを構築した
‐蔗糖およびグルコースの除去方法、製造コスト削減化を検討した
・DFAⅣの閾値の検証として、開発成果の摂取目安量を検討
・DFAⅣの安全性評価として、毒性試験実施とリスク要因を検証
・DFAⅣの機能性評価として、急性相タンパクの動態確認による機能性評価とミネラル不足に対する改善作用を検証
・DFAⅣの市場性評価と製品規格化として、サンプル提供による外部評価の実施と製品規格の確立
研究開発成果の利用シーン
難消化性オリゴ糖の中でも、ミネラル吸収促進作用が高い機能性甘味料DFAⅣ
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
研究開発を通じて実用化の目途が立っており、実際の事業化に向けて川下事業者候補企業等と継続して意見交換やサンプル提供などの実施を続けるとともに、事業化に向けたパイロットラインのスケールアップなどの具体的な動きを開始した状況である
製品・サービスのPRポイント
健康寿命の延伸を支える高品質な難消化性オリゴ糖を安価で提供することが可能
・昨今問題になっている鉄分等ミネラルの不足の解消にあたり、ミネラル吸収促進作用を持つ機能性が高い甘味料には高いニーズがあると考えられる
・ただし、従来の製造技術では難消化性オリゴ糖の製造にコストがかかりすぎており、高品質な製品を市場に投入することができなかった
・今回開発した製造技術によって、高品質な難消化性オリゴ糖を従来より安価で提供できるようになったことで、機能性甘味料の提供を通じて健康寿命の延伸を支えることが可能になった
今後の実用化・事業化の見通し
今後の我が国の国民の健康寿命の延伸を考えていくに当たり、本研究は健康寿命の延伸に貢献できる機能性甘味料として大いに期待が持てるものであることから、迅速な事業化に向けて補完研究と市場開拓の準備を進めていく予定である
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社北海道バイオインダストリー |
---|---|
事業管理機関 | 株式会社北海道バイオインダストリー |
研究等実施機関 | 有限会社A-HITBio 国立大学法人北海道大学 大学院 株式会社ウェルネスプランニング札幌 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社北海道バイオインダストリー |
---|---|
事業内容 | 北海道農産物の生体調節機能成分の研究及び、機能性食品・食品素材の開発・販売 |
本社所在地 | 〒062-0937 北海道札幌市豊平区平岸7条14丁目3-43 |
ホームページ | http://www.bio-do.co.jp/ |
連絡先窓口 | 開発部 斎藤昭彦 |
メールアドレス | asaito@bio-do.com |
電話番号 | 011-812-2512 |
研究開発された技術を探す