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研究開発された技術紹介

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バイオ

NASH(非アルコール性脂肪性肝炎)予防効果を持った新健康食品

沖縄県

株式会社琉球バイオリソース開発

2020年3月19日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 NASH予防効果を持った新醗酵ウコンの独創的発酵技術の開発
基盤技術分野 バイオ
事業実施年度 平成18年度~平成20年度

プロジェクトの詳細

事業概要

近年、ウコンの有効成分であるクルクミンよりも、機能性効果が高いテトラヒドロクルクミンを含んだ商品開発のニーズが川下産業で高まっている。そこで本研究では、これまでの発酵法よりも効率よくテトラヒドロクルクミン変換能を高める酵素の生産技術を開発するとともに、動物やヒトによるNASH(非アルコール性脂肪肝炎)への予防効果の確認を行うことで、エビデンスのある高付加価値化原料としての供給を目指す

開発した技術のポイント

本研究開発では、(1)酵母培養条件の検討、(2)パイロットプラントレベルでの試作、(3)テトラヒドロクルクミン変換酵素の同定、(4)細胞、実験動物及びヒトでのNASH予防効果の検討を実施した。
その結果、(1)酵母培養に関しては最適な培養条件を設定できた。(2)パイロットプラントレベルにおける試作に関しては、濃縮工程を取り入れることで、テトラヒドロクルクミン含量を高めることが可能となった。(3)酵素同定に関しては一部アミノ酸配列を決定でき、また親株の1.4~2倍の変換能を持つ変異株を選抜できた。(4)細胞、実験動物及びヒトにおける非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に対する予防効果に関して科学的な実証を行った結果、細胞、実験動物及びヒトにおいてNASH予防効果に関する科学的な知見が得られた
(新技術)
<開発目標>
・発酵時間の短縮化の検討
・テトラヒドロクルクミン含量を一定量保った製造方法の開発
・NASH予防効果に関して動物、ヒトでの科学的実証

具体的な成果

開発したテトラヒドロクルクミン含有醗酵ウコンの製造技術と製品は以下の特徴を有する
・酵母培養機間の短縮化
・製造コストの削減
・テトラヒドロクルクミン含量の向上
・NASH予防効果の実証

実用化・事業化の状況

今後の実用化・事業化の見通し

本事業により、テトラヒドロクルクミン含有醗酵ウコンの基礎的な製造技術は確立できた。しかし、テトラヒドロクルクミン含量の向上のためには、パイロットプラントレベルにおける濃縮工程の検討を行う必要があり、現在実施中であるため、2010年度以降の事業化を予定している

実用化・事業化にあたっての課題

テトラヒドロクルクミンを1%含有させることを目標とし本研究開発に取り組んできたが、パイロットプラントレベル製造における含量は0.08%であった。目標値の1%をクリアするためには濃縮工程を取り入れる必要があり、ラボレベルにて検討を行った結果、6%まで高めることが確認できた。しかし、パイロットプラントレベルでの検討をまだ実施していないため、今後はパイロットプラントレベルにおいて検討を実施する必要がある

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社琉球バイオリソース開発
事業管理機関 株式会社琉球バイオリソース開発
研究等実施機関 学校法人日本大学
国立大学法人琉球大学
国立大学法人鹿児島大学
アドバイザー 名古屋大学、協和発酵バイオ株式会社

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社琉球バイオリソース開発
本社所在地 〒905-0204 沖縄県本部町字豊原606-2