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複合・新機能材料

高速道路の注意喚起スピーカーの課題であるのコスト、出力を新技術である圧電膜スプレー技術で課題解決

熊本県

天草池田電機株式会社

2025年1月24日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 道路工事現場における安全走行のための、超音波素子の革新的圧電膜スプレー塗布技術を活用した高速道路注意喚起システムの開発
基盤技術分野 複合・新機能材料
対象となる産業分野 建築物・構造物、エレクトロニクス
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、高効率化(生産性増加)、環境配慮、低コスト化
キーワード 超音波スピーカー、圧電膜、高速道路、注意喚起、事故防止
事業化状況 研究実施中
事業実施年度 令和2年度~令和4年度

プロジェクトの詳細

事業概要

圧電膜スプレー塗布技術を用いて新型の超音波素子を開発し、高速道路での注意喚起システムに導入することを目的とした。従来の超音波素子が持つ指向性と出力の問題を解決するため、抗電界の高いPZT薄膜を採用し、印加電圧を向上させることで高出力化を実現する。また、スプレー技術によって曲面にも圧電膜を生成でき、小さな面積でも高指向性を確保することが可能となる。

開発した技術のポイント

・圧電膜スプレー塗布技術の開発
‐ 高指向性と高出力を実現するため、PZT薄膜を採用し、印加電圧を向上(400V達成)
・超音波素子の最適化
‐ 小面積でも高い指向性を持たせる設計を実現し、出力性能を向上
・低コスト化の実現
‐ スプレー技術により多数の圧電素子を一度に生成し、製造コストを削減

具体的な成果

・圧電膜スプレー塗布技術により、指向性が狭く高出力の超音波素子を開発。
・音圧性能が従来のものより向上し、80m以上の範囲でドライバーに注意喚起が可能となった。
・試作段階で現行の素子性能を上回る結果が得られ、さらなる最適化が進行中である。
・超音波素子の低コスト化が進み、量産に向けた準備が整いつつある。

知財出願や広報活動等の状況

特願2020-187348

研究開発成果の利用シーン

本技術は、高速道路工事現場での安全性向上を目的としており、特にドライバーへの注意喚起が必要なシーンで活用される。また、周辺住民への騒音被害を抑えるために、高指向性を持った超音波を用いることができる。

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

現在、試作段階で性能向上が確認されており、量産化に向けた最適化が進行中である。特に、高速道路運営企業との協力のもと、フィールドテストが進められており、実用化に向けた評価が行われている。

提携可能な製品・サービス内容

製品製造

製品・サービスのPRポイント

本製品は、従来の超音波素子に比べ、指向性が高く、出力性能が向上している。また、スプレー技術によりコスト削減が実現されており、安全で効率的な高速道路注意喚起システムとしてPRできる。

今後の実用化・事業化の見通し

量産体制の整備が進められており、試作段階で得られた成果をもとにさらなる製品改良が行われている。今後、高速道路以外の一般道路での利用も視野に入れた事業展開が期待されている。

実用化・事業化にあたっての課題

現段階では、圧電膜の品質安定化や量産時のコスト削減が引き続き課題である。また、フィールドテストを通じてさらなる製品改良を行い、実際の運用環境における耐久性の向上も求められる。

事業化に向けた提携や連携の希望

導入先である西日本高速道路総合サービス沖縄様と情報共有し開発中

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 天草池田電機株式会社
事業管理機関 公益財団法人くまもと産業支援財団 産業振興部 産学連携推進室
研究等実施機関 熊本高等専門学校 企画運営部 教授 小田川 裕之
国立大学法人熊本大学 大学院 先端科学研究部 教授 小林 牧子・助教 中妻 啓
国立大学法人電気通信大学 大学院情報理工学研究科 教授 野村 英之
アドバイザー 西日本高速道路総合サービス沖縄株式会社
熊本県産業技術センター

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 天草池田電機株式会社(法人番号:7330001015404)
事業内容 製造業
社員数 189 名
生産拠点 熊本県上天草市
本社所在地 〒861-6102 熊本県上天草市松島町合津2101番地
ホームページ http://ikeda-aid.jp/
連絡先窓口 商品事業部 松本勇
メールアドレス i-matsumoto@ikeda-aid.jp
電話番号 0969-56-1121