情報処理
自動製造装置における作業者の安全性確保のための作業エリアへの侵入者検知システム
茨城県
株式会社ノア
2020年4月13日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 3次元データを利用した高信頼性侵入検知システムの開発 |
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基盤技術分野 | 情報処理 |
対象となる産業分野 | 農業、産業機械、工作機械 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成25年度~平成27年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
自動車メーカー等の製造現場における危険エリアへの人の侵入を自動検知するシステムとして、誤検知のない高信頼性と共に、多様な製造装置に対応するフレキシブルな検知エリア設定機能、及びエリア内の残留者への検知機能が必要とされている。本事業では、これらの要望を満たす手法として、複数の3Dスキャナにより取得されたリアルタイムの3次元データを利用して、エリア内の残留者および侵入者を検知する技術を開発する
開発した技術のポイント
検知率を犠牲にすることなく、検知エリアの自在な検定や残留者検知が可能となる、3次元データを利した侵入検知システムの開発
(新技術)
川下企業の詳細要求値を満たす3次元データを利用した侵入検知システムの開発
(新技術の特徴)
検知率を維持し、検知エリアの自在な検定や残留者検知が可能となるシステム
具体的な成果
・侵入判定手法について試行錯誤を行い、高速判定アルゴリズムを確立
・続いて、対象エリア全体を検知するため、多方向から同時に3次元データを取得する装置の開発を行った
・また、より高機能な検知システムを目指し、対象エリアへの侵入以前に接近を検知するアルゴリズム開発にも取り組んだ
・さらに、これらの開発成果を元に試作システムを作製し、自社内における評価に留まらず、そのシステムを稼働中の川下ユーザの工場に設置し、試験を実施した
・研究開発の実施項目毎には、以下の通り
・検知の空間誤差0.2%となり、目標達成、データ遅延時間218.5msとなり、目標達成、誤検知率の測定が間に合わず、未達
・2波長混在光源を実現、6時分割を実現・システムを構築、誤作動率1%を実現する目処を得るも、実証には至らず
・侵存在検出処理時間115msを実現
・検知の遅延時間334ms以下、システムの空間誤差0.4%以内を達成、システムの誤検知率、連続稼働時間の評価は未実施
研究開発成果の利用シーン
自動製造装置における3次元データを利用した作業エリアへの侵入者検知システム
実用化・事業化の状況
製品・サービスのPRポイント
・詳細要求値:
・システムの誤検知率3.4ppm以下
・検知の遅延時間500ms以下
・システムの空間誤差3cm以内(0.5%以内)
・システムの連続稼働時間720時間以上
・検知エリア内において侵入行動を取る人物に対する警告機能付加(警告の誤作動率1%程度は許容)
今後の実用化・事業化の見通し
・成果:未達成の項目も達成見込みは得ている
・事業展開:細部に亘る要求を知ることができたデモンストレーションにおいて高い評価をいただいたユーザ候補者における採用を目指し、追加開発を進める
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ノア |
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事業管理機関 | 株式会社ノア |
研究等実施機関 | 国立大学法人北海道大学 地方独立行政法人北海道立総合研究機構 一般社団法人北海道開発技術センター |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ノア |
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事業内容 | 3Dスキャナの開発・販売、3Dアプリケーションシステムの開発・販売、ファームウェアの設計開発 |
本社所在地 | 〒305-0044 茨城県つくば市並木3丁目17-6ロイヤルシティ並木 |
ホームページ | http://www.kknoa.co.jp/ |
メールアドレス | info@kknoa.co.jp |
電話番号 | 029-859-1577 |
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