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情報処理

AIを用いた内視鏡手技訓練シミュレータの開発

鳥取県

株式会社MICOTOテクノロジー

2021年2月19日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 ナビゲーションガイドと評価機能を付与し、自主学習を可能にする内視鏡用医療教育シミュレータロボットの開発
基盤技術分野 情報処理
対象となる産業分野 医療・健康・介護
産業分野でのニーズ対応 高効率化(人件費削減)、高効率化(生産性増加)
キーワード AI、内視鏡、シミュレータ、ナビケーション
事業化状況 研究実施中
事業実施年度 平成30年度~令和1年度

プロジェクトの詳細

事業概要
内視鏡シミュレータ(イメージ)

医学生・研修医等は内視鏡手技技術を習得するため、指導医の下でシミュレーター訓練を実施している。しかし、指導医は業務多忙で時間が取れない上、既存のシミュレーターは内視鏡訓練結果の客観的評価機能を有していないため、医療技術の習得に時間を有している。そこで、本研究ではナビゲ―ションガイドと手技の習熟度の評価機能を付与し、自主学習を可能にする医療教育シミュレータロボットを開発する。

開発した技術のポイント

・内視鏡手技の基本から自主学習するための指導アルゴリズムの構築
-内視鏡操作ポイントシートの作成
-ナビゲーションのガイドを作成
・内視鏡操作の触覚や視覚を情報化するためのシステム開発
-開発済みのシミュレータモデルにおいて、指導ポイントごとに必要な情報の数値化と閾値の確認を実施
-解剖学的に複数のエリアで分け、内視鏡先端の現在位置を推定する方式を開発
・内視鏡訓練のためのナビゲーションシステムと評価システムの開発
-指導ポイントごとのナビゲーションシステムの設計を完了
-内視鏡操作の指導ポイントごとに点数付けし、総合評価へ結びつけるシステムを開発

具体的な成果

・内視鏡操作の触覚や視覚を情報化するためのシステム開発
-カメラで撮影した内視鏡手技動作に対して3次元姿勢推定をする手法を検討し、有効性を確認
・内視鏡訓練のためのナビゲーションシステムと評価システムの開発
-ナビゲーションシステムと総合評価へ結びつけるシステムを開発

研究開発成果の利用シーン

自己学習プログラムにより、内視鏡のナビゲーションの精度が向上することにより、初学者から上級者まで様々な状況に応じた指導が可能となり、指導医が状況に応じて判断していた指示をシミュレータ自体が行えることになり、指導医の教育業務への負担を軽減しながらも、研修医への内視鏡教育環境を充実することができる。
指導医からの指示が不要となり、研修医のみで訓練を行うことができるため、コロナ禍において、指導医と研修医が密にならず内視鏡手技の訓練を行うことができる。

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

事業化に向け、研修医の手技の習熟度、学習期間の短期化の確認を行い、臨床現場での教育効果の検証を行っている

提携可能な製品・サービス内容

共同研究・共同開発

製品・サービスのPRポイント

・ナビゲーションにより指導医の教育業務を軽減し、より多くの時間を診療業務に費やすことができる
・指導医不在でも内視鏡手技訓練が可能となるため、コロナ禍においても密状態を生じさせることなく手技訓練を行うことができる

内視鏡シミュレータ
情報出力画面(イメージ)
今後の実用化・事業化の見通し

事業化に向け、研究開発成果を製品レベルまで高度化する必要があり、鳥取大学の医師のサポートの下で、開発を取り組む予定

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社MICOTOテクノロジー
事業管理機関 公益財団法人鳥取県産業振興機構 経営支援部
研究等実施機関 国立大学法人鳥取大学
地方独立行政法人鳥取県産業技術センター

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社MICOTOテクノロジー(法人番号:2290801007592)
事業内容 医療シミュレータの研究、開発及び、製造
社員数 10 名
本社所在地 〒683-0845 鳥取県米子市旗ヶ崎2319-3
ホームページ www.micotech.jp
連絡先窓口 株式会社MICOTOテクノロジー 神波
メールアドレス contact@micotech.jp
電話番号 0859-30-4275