バイオ
未利用食品廃棄物を用いた、低コスト・高効率・高品質な油含有排水処理用バイオ製剤の開発に成功!
愛知県
株式会社フジミックス
2020年3月20日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 食品廃棄物からの高活性・高安定性厨房排水処理用バイオ製剤の効率的生産プロセスの開発 |
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基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | スマート家電、電池、光学機器 |
事業化状況 | 研究中止または停滞中 |
事業実施年度 | 平成22年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
外食産業等の厨房排水から油を分離させる阻集器には、悪臭や害虫の発生、清掃の労苦、産廃コストのアップ等の問題があり、最近開発されたバイオフィルムによる阻集器浄化技術が期待されている。本事業では、この浄化システムに用いるバイオ製剤(油を分解する微生物と酵素)を未利用食品廃棄物を原料として高効率・低コストに生産する技術を開発する。これにより厨房排水処理問題の解決とバイオ製剤の飛躍的な普及が期待できる
開発した技術のポイント
油含有排水の処理に用いるバイオ製剤(油を分解する微生物と酵素)を未利用食品廃棄物を原料として高効率・低コストに生産する技術を開発するまた、発酵生産により得たバルクを濃縮・乾燥し、高活性で長期保存可能な製剤の開発を目指す
(新技術)
・バイオマス(食品廃棄物)を原料とする
・連続式で培養する
・乾燥製剤を新たに創出する
(新技術の特徴)
・バイオ製剤生産の低コスト化・効率化を実現する
・ゼロエミッション化が可能となる
・ニーズに合わせた製品形態の提供が可能となる
具体的な成果
・発酵原料の低コスト化
‐未利用の食品廃棄物(バイオマス)3種(フーツ・廃オリーブ油・廃油(混合))を原料とする
・発酵生産方式の効率化
‐連続培養システムを構築し、1週間以上の連続培養を実現し、生産回収効率として現行バッチ培養の7倍を達成した
・製品形態の改良
‐発酵工程でできた発酵バルク(液体)から分離濃縮工程と乾燥工程を追加し、乾燥製剤を創出した
‐生菌率10%以上を保持する顆粒状の乾燥製剤の作成に成功した
研究開発成果の利用シーン
・油含有排水処理用のバイオ製剤(液体製剤もしくは乾燥製剤)
→飲食店・食堂等のグリーストラップの浄化
→食品加工工場の排水施設における油性汚泥の削減
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
事業化の前段階として、複数の食品工場の排水処理場で実証テストを実施しており、効果の検証と運用方法の検討を行っている
製品・サービスのPRポイント
圧倒的高性能のバイオ製剤をご提供、コスト削減に貢献
・他社と比較して圧倒的な油分解性能を確認した(右図参照)
・油性汚泥を削減することで、下流の処理(活性汚泥処理など)の負荷を軽減する
・また、トータルの汚泥減容が見込め、汚泥廃棄コスト削減につながる
用途に合わせた製品形態、使用方法をご提案
・液体製剤に加え、乾燥製剤を追加した
・排水現場の設備、条件に合わせた使用方法にピンポイントなご提案が可能である
今後の実用化・事業化の見通し
・製品化については、現場レベルでの知見が豊富な液体製剤(現行品)を考えているが、製品の多様性・ラインナップの充実化に向けて、今後も乾燥製剤の検討を継続し、川下ユーザーの要望に合わせて提案を行う
・既に宣伝も兼ねた営業活動や現場での実証試験に着手しており、川下ユーザーと密な関係を構築し、事業化への加速を期待する
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社フジミックス港事業所 |
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事業管理機関 | 公益財団法人名古屋産業科学研究所 |
研究等実施機関 | 国立大学法人名古屋工業大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社フジミックス |
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事業内容 | 土壌汚染対策、排水処理設備の設計・施工、排水処理用凝集剤、バイオ製剤の製造・販売 |
本社所在地 | 〒455-0067 愛知県名古屋市港区港北町4-44-1 |
ホームページ | http://fujimix.biz |
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