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研究開発された技術紹介

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精密加工

金型製造技術の向上によるプラスチック製品の高精度化・ハイサイクル化

岐阜県

株式会社岐阜多田精機

2020年3月19日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 高精度金型製造技術の開発
基盤技術分野 精密加工
対象となる産業分野 自動車、スマート家電、建築物・構造物
事業実施年度 平成19年度~平成21年度

プロジェクトの詳細

事業概要

現行のプラスチック成形金型に対しては、川下である自動車部品製造業者から、コスト低減のため、「仕上げ加工の削減」「ハイサイクル化」への対応等が求められている

開発した技術のポイント

金型および成形品を高精度化するとともに、効率的な射出成形法の実現を目指す
・金型材料:直角度は100mmで5/1,000以下、成形品:平面度0.01mm以下→金型部品の高精度化、成形加工の高精度化による仕上げ加工の削減・効率化
・成形サイクルの短縮:現行200秒程度→100秒サイクル→冷却時間等の短縮による生産工程の効率化を実現

(新技術)
・組み合わせ後の補正を不要とするための、金型材料の直角度を向上(100mmで5/1,000以下)
・成形品:平面度0.01mm以下⇒後加工不要
・金型の温度調整(昇温・冷却共に20秒以内で実施)機能、脱気構造の導入による、高精度化・ハイサイクル化(現行200秒程度→100秒サイクル)

具体的な成果

高精度・微細な金型成形技術を確立
・金型材料の直角度を100mmで5/1,000以下に制御
・成形品の平面度を0.005mm以下に制御
・一万ショットで金型変化がないことを確認
高温成形に対応できる、ハイサイクル金型成形
・脱気構造の設置により、樹脂充填速度を向上
・成形時の金型温度コントロールを昇温・冷却共に20秒以内で実施
・エンプラ等、金型を高温で使用した場合の成形時間を200秒程度から100秒程度に半減
温調回路による均一な温度コントロール
~迷路状の温調回路により、金型温度を均一化~
各種の対策による金型の高寿命化
~1万ショットの金型加工を行っても、金型はほとんど変質せず~

知財出願や広報活動等の状況

・「被加工物加工保持装置及び被加工物加工装置及びその加工方法」(特願2005-302775)
・「射出成形金型」(特願2009-047519)
・「樹脂成型用金型ユニット及び樹脂成型用金型の温度制御方法」(特願2010-047570)

研究開発成果の利用シーン

金属部品を、本金型技術を用いて樹脂化することにより、低コスト化を図る

実用化・事業化の状況

今後の実用化・事業化の見通し

自動車分野、住宅分野での販売に向け、定量評価を実施
・現在、自動車部品メーカーから採用内示を得るとともに、住宅設備メーカーと採用に向けての調整を進めている
・今後、定量的評価(強度試験や生産コスト等)を実施
・あわせて高精度金型を製造するための治具を販売用に改善、量産を検討

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社岐阜多田精機 本社
事業管理機関 公益財団法人岐阜県産業経済振興センター
研究等実施機関 日晃オートメ株式会社
岐阜県産業技術総合センター
国立大学法人金沢大学

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社岐阜多田精機
事業内容 プラスチック射出成形金型、ダイカスト金型の設計製作
本社所在地 〒501-1143 岐阜県岐阜市東改田字鶴田93
ホームページ http://www.tada.co.jp
連絡先窓口 営業技術部
メールアドレス info@tada.co.jp
電話番号 058-239-2231