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複合・新機能材料

東海北陸の炭素繊維強化複合材料(CFRP)の技術力を結集させ、安心・安全・安価で軽量かつ高機能なCFRP義肢部材の開発!

石川県

カジレーネ株式会社

2020年3月21日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 義肢向け熱可塑CFRPの多品種少量生産を可能にする革新製造プロセス
基盤技術分野 複合・新機能材料
対象となる産業分野 医療・健康・介護
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(二次加工性の付与)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、高効率化(生産性増加)、低コスト化
キーワード 義肢ソケット、熱可塑性CFRP、二次加工性
事業化状況 研究実施中
事業実施年度 平成28年度~平成30年度

プロジェクトの詳細

事業概要

本事業においては、東海・北陸のコンポジット技術を集約することで、軽量・高機能かつ安全・安心・安価な熱可塑CFRP義肢部材、主として義肢ソケット部の開発を実施し、三次元編み手法や、金型無しでの成形法の確立により、一人一人の義肢ユーザーに合わせた最適形状を持つ義肢ソケットの革新製造プロセスを実現する

開発した技術のポイント

義肢という福祉分野において、安心・安全・安価で軽量かつ高機能なCFRP義肢部材の開発を目指す
・ホールガーメント編みによる基材を作ることでフィット性に優れた義肢ソケットの作製が可能
・熱可塑性樹脂の使用により、リペア性、生産性が向上し、破断面も鋭利とならず患者の安全が確保可能
・非接触の三次元計測と3Dプリンタで型を作るため、精神的負担が少なく、かつ精密な型の作製が可能

具体的な成果

・レーザースリットコミングル法の確立
‐繊維損傷を抑制し、かつ12kの炭素繊維から1.5k相当の炭素繊維を採取する技術を確立
・コミングルヤーンのホールガーメント編み手法の確立
‐義肢ソケット作製に適した伸縮性を有するホールガーメント編みプリフォームを開発
・熱可塑オープンモールド成形法の確立
‐義肢ソケット作製に適した成形技術を確立
・CFRTPソケットの製作法の確立
‐従来製ソケットより耐荷重を40%以上向上させることに成功
・CFRTPソケット形状修正・機能修復技術の確立
‐断端部の周径変化や亀裂発生時の修正技術を確立

レーザースリット炭素繊維
カバリングタイプコミングルヤーン
3次元ニット基材
知財出願や広報活動等の状況

出展
・SAMPE Japan2018@東京ビッグサイト
・日本義肢装具学会学術大会@名古屋国際会議場
・JECWORLD2019@フランス、パリ

研究開発成果の利用シーン

CFRP義肢部材および装具部材

CFRTP製ソケット及び足部

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

事業化に向け、市場調査を実施し、展示会、学会への参加や出展をおこなっている

提携可能な製品・サービス内容

設計・製作、素材・部品製造

製品・サービスのPRポイント

安心・安全・安価で軽量かつ高機能なCFRP義肢部材を実現

今後の実用化・事業化の見通し

今後は熱可塑CFRPソケットの機械特性の改良に努めるとともに、サンプル提供や臨床試験を通じて課題をピックアップし、義肢ソケットのユーザーおよび製作者が使用感に満足する技術の構築に努める

実用化・事業化にあたっての課題

中間材料の改良

事業化に向けた提携や連携の希望

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 カジレーネ株式会社 グループ新規事業推進室
事業管理機関 公益財団法人石川県産業創出支援機構 プロジェクト推進部 技術開発支援課
研究等実施機関 株式会社澤村義肢製作所
国立大学法人岐阜大学 工学部
国立大学法人京都工芸繊維大学 繊維学系
石川県工業試験場
アドバイザー ㈱仁徳商会  寺岡 智浩 代表取締役、 石川県リハビリテーションセンター  高橋 哲郎 次長、  大和ハウス工業㈱ 池端 正一 総合技術研究所 副所長

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 カジレーネ株式会社(法人番号:1220001017375)
事業内容 合繊長繊維織物製造、繊維製品の卸売
社員数 86 名
本社所在地 〒929-1215 石川県かほく市高松ノ75番地2
ホームページ www.kajigroup.co.jp
連絡先窓口 グループ新規事業推進室 本近俊裕
メールアドレス t.motochika@kajigroup.co.jp
電話番号 076-281-0118