精密加工
サーボプレス・CAE・分流鍛造の高度利用、高機能潤滑油の開発により、中~小ロット生産に対応したボンデフリーの冷間鍛造技術を確立!
神奈川県
株式会社三陽製作所
2021年2月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | サーボプレスとCAEの高度利用により、中~小ロット生産に対応したボンデフリーの分流冷間鍛造技術開発 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 自動車、産業機械 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(使用機器削減)、高効率化(生産性増加)、環境配慮、低コスト化 |
キーワード | 冷間鍛造、ボンデフリー、小ロット生産、高機能潤滑油 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
事業実施年度 | 平成28年度~平成30年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
冷間鍛造はコスト面や性能面で従来工法と比較して大きなメリットを享受できる技術である。その反面短所として、イニシャルコストの増大や環境負荷の高い潤滑のための前処理(ボンデ処理)が必要となるなどの問題がある。本研究は、サーボプレス・CAE・分流鍛造の高度利用、高機能潤滑油の開発によって、従来不可能であった中~小ロット生産に対応したボンデフリーの冷間鍛造技術を確立することである
開発した技術のポイント
中~小ロット生産に対応したボンデフリーの冷間鍛造技術
・加工設備のダウンサイジング、製品設計や金型設計の適正化によるイニシャルコストの低減
・ボンデ処理に替わる高機能な鍛造用潤滑油を開発
具体的な成果
・汎用のサーボプレスを用いて、分流鍛造、揺動鍛造等の複動加工を行うことが可能な設備を製作した。同様の専用油圧プレスと比較し、設備導入コストの30~40%低減を実現した
・分流鍛造へスライドモーションを適用し、分流のみと比較して約5%の荷重低減効果を得た
・冷間鍛造で標準的に使用される金型材料および製品材料について、CAEシミュレーションで有効なS-S線図を取得した
・冷間鍛造CAEシミュレーションにおいて、前方押出鍛造の成形荷重で、実機テストに対し96%以上という非常に高い比較精度を得た
・冷間鍛造金型に適応できる剥離強度を有するもので摩擦係数0.2以下の表面処理を選定した
・金型内に直接潤滑油を注入する新工法を開発し、31%の荷重低減効果を得た
・極圧状態でも焼付き抑制効果の高い潤滑油の開発に成功。後方押出加工試験において、サーボモーションを併用することで対ボンデ80%の目標を達成した
研究開発成果の利用シーン
大量生産ができない産業分野における環境負荷低減、コスト低減に資する新技術
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
本プロジェクトの各研究項目で設定した目標値を達成したため、この成果をもとに産業界での実用化を目標とした研究開発を継続中
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造
製品・サービスのPRポイント
・従来不可能であった冷間鍛造の中~小ロット生産を可能とし、大量生産が出来ない産業分野への適用を目指す
・ボンデフリー化により、冷間鍛造を行う上での環境負荷や設備コスト等の課題を解決する
今後の実用化・事業化の見通し
本件プロジェクトの成果をもとに、産業界での実用化を目指す
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社三陽製作所 |
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事業管理機関 | 公益財団法人横浜企業経営支援財団 |
研究等実施機関 | 学校法人東京電機大学 地方独立行政法人神奈川県立産業技術総合研究所 日本工作油株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社三陽製作所(法人番号:7020001006293) |
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事業内容 | 金属加工、機械部品製造 |
社員数 | 42 名 |
本社所在地 | 〒236-0034 神奈川県横浜市金沢区朝比奈町138番地 |
ホームページ | http://sanyoseisakusho.co.jp |
連絡先窓口 | 取締役 開発営業部長 角道 将人 |
メールアドレス | m-kakudo@sanyoseisakusho.co.jp |
電話番号 | 045-781-5873 |
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