バイオ
北海道発の革新的素材 発酵ナノセルロース
北海道
草野作工株式会社
2023年2月4日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 発酵ナノセルロース(NFBC)の効率的培養方法と分離精製技術の確立による量産化 |
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基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、環境・エネルギー、航空・宇宙、自動車、農業、産業機械、食品、建築物・構造物、エレクトロニクス、化学品製造 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、環境配慮、低コスト化 |
キーワード | 発酵法、グリーンマテリアル、セルロースナノファイバー |
事業化状況 | 事業化に成功し継続的な取引が続いている |
事業実施年度 | 平成28年度~平成29年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
発酵ナノセルロースは、甜菜やサトウキビを原料に、セルロース生産菌(特許菌)を通気撹拌培養する事で得られるナノファイバーである。最近新素材として注目を集めている木材パルプ由来の植物ナノセルロースと比べ、繊維が長く均質で緻密な網目構造を持ち、高い生体適合性を特徴とする。本事業は医薬品の分散剤やスピーカー等幅広い分野で活用が見込まれる発酵ナノセルロースの生産性向上と分離精製技術の開発を行う
開発した技術のポイント
発酵ナノセルロースの生産に向け、実用規模スケールでの生産方法の確立、品質管理及び差別化のための分析手法の確立を目的とした
(新技術)
ナノサイズのセルロースファイバーを、糖類から微生物変換により合成する方法
(新技術のポイント)
繊維が長く均質で緻密な網目構造を持ち、高い生体適合性を特長とする高品質なナノセルロースファイバーを生産
具体的な成果
・パイロットプラントにおける安定的かつ効率的な生産方法を見出し、製造マニュアルを策定した
・分離精製においては、革新的な分離条件を見出し、回収率を90%以上に向上させることができた
・分析マニュアルを策定したことにより、今後、製造する発酵ナノセルロースを規格化し、物性や品質等の均一性を担保することで、川下企業の製品化を加速することができる
研究開発成果の利用シーン
・食品
・化粧品
・医薬品
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
用途開発
提携可能な製品・サービス内容
共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
・安定的かつ効率的な大量生産方法を確立
・発酵法で製造される国内唯一のセルロースナノファイバー
今後の実用化・事業化の見通し
食品分野・医薬品分野などを中心に、共同での用途開発など、事業化に向けた具体的展開を調整している
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 草野作工株式会社 |
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事業管理機関 | 公益財団法人北海道科学技術総合振興センター 研究開発支援部 |
研究等実施機関 | 国立大学法人北海道大学 大学院工学研究院田島研究室 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 草野作工株式会社(法人番号:9430001042444) |
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事業内容 | 建設業、農業生産事業、太陽光発電事業 |
社員数 | 58 名 |
本社所在地 | 〒067-0063 北海道江別市上江別西町16番地 |
ホームページ | https://www.kusanosk.co.jp/ |
連絡先窓口 | 草野作工株式会社企画室長 松島得雄 |
メールアドレス | t-matsushima@kusanosk.co.jp |
電話番号 | 011-382-2135 |
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