文字サイズ
標準
色の変更

研究開発された技術紹介

  1. トップ
  2. 研究開発技術検索
  3. 航空機難削材加工における競争力強化のための、加工技術の高度化及び加工システム開発

精密加工

航空機難削材加工における競争力強化のための、加工技術の高度化及び加工システム開発

埼玉県

株式会社ウラノ

2023年5月18日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 航空機難削材加工における競争力強化のための、加工技術の高度化及び加工システム開発
基盤技術分野 精密加工
対象となる産業分野 航空・宇宙
産業分野でのニーズ対応 高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(生産性増加)、低コスト化
キーワード エンドミル工具、クーラント、工具開発、ビッグデータ、振動解析
事業化状況 事業化に成功し継続的な取引が続いている
事業実施年度 平成27年度~平成29年度

プロジェクトの詳細

事業概要

航空機部品業界では、コスト低減、量産速度重視にシフトしており、難削材加工においてもコスト低減及び短納期化が求められ、工具費用の削減及び加工の高能率化が課題である。このために、加工に適した工具開発及び工具のクーラント技術を開発し、工具の長寿命化を図るとともに、これまでの実績及び試験データをビッグデータとして解析し、これを活用した加工システムを開発し、加工の高能率化により難削材加工の高度化を目指す

開発した技術のポイント

(1)工具寿命が3倍以上となる技術開発
(2)加工時間を30%以上短縮できる加工システム開発

(新技術)
・加工用途別に、従来と異なった形状の切削工具を自社製作
・熟練者の加工ノウハウをデータ化

(新技術のポイント)
・切削工具の長寿命化及び加工効率の向上
・初心者でも熟練者の加工ノウハウを活用可能・段取り時間を含む加工時間の短縮

具体的な成果

・長寿命エンドミル切削工具の開発
加工用途別に、すくい角および刃先ホーニングを最適化したエンドミル、逆刃エンドミル、R刃エンドミルの3種類を開発し、それぞれで工具寿命3倍以上を達成

・工具の長寿命化に最適な冷却技術開発
クーラント液中での切削加工による冷却技術の開発により、工具寿命が概ね3倍を達成

・ビッグデータ活用による加工能率の向上
加工実績のデータを蓄積し、機械学習により最適な切削条件を割り出す加工システムを開発し、加工時間短縮を達成

研究開発成果の利用シーン

・航空機用チタン合金部品切削加工の受託・納品
・多工程一貫体制による航空機用部品の生産
・難削材を含む、各種用途向け金属部品切削加工の受託・納品

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

本プロジェクト成功により、新規受注の獲得にも成功し、更に航空機機体部品だけでなく、航空機エンジン部品の分野にも本格参入ができた。

提携可能な製品・サービス内容

加工・組立・処理

製品・サービスのPRポイント

・長寿命工具を用いた切削加工による低コスト化の実現
・段取り時間を含む加工時間の短縮による、低コスト化及び短納期化の実現
・切削加工技術の高度化による、高難易度切削加工の実現

今後の実用化・事業化の見通し

・航空機部品のコストダウン要求が激化しているため更なる改善の必要がある
・川下企業である航空機製造企業、工程改善の提案を含めたサンプル出荷を実施
・航空機エンジン部品のような、より付加価値の高い製品加工の受注に向けて、事業化展開を加速する
・開発した加工システムを、株式会社ウラノの事業である半導体製造装置部品への横展開に取り組んでいる。

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社ウラノ
事業管理機関 一般財団法人九州オープンイノベーションセンター
研究等実施機関 株式会社SUBARU 生産技術部 機械生産技術課 大曲康輔
DMG森精機株式会社 北関東営業部 エリアセールスマネージャー 竹ノ内秀紀
白井技術士事務所 所長 白井堯
高津国際特許事務所 代表弁理士 高津一也
学校法人東京電機大学 学長室 特別選任教授 帯川利之

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社ウラノ(法人番号:7030001060471)
事業内容 各種機械器具部品の製造(・航空、宇宙機器用、・原子力、発電機、発動機、各プラント用、・半導体製造装置用、・医療機器用)
社員数 450 名
生産拠点 埼玉工場(埼玉県)、長崎工場(長崎県)
本社所在地 〒369-0306 埼玉県児玉郡上里町大字七本木3563番地
ホームページ https://kk-urano.jp/
連絡先窓口 株式会社ウラノ 長崎工場 総務グループ 中里知子
メールアドレス t-nakazato@kk-urano.jp
電話番号 0957-49-3600