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立体造形

新技術「中空金型」による圧倒的にコンパクトな鋳鉄鋳造方法の開発

京都府

株式会社アクティ

2023年2月4日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 川下及び業界ニーズに対応する低コスト・高安全な圧倒的コンパクト鋳鉄鋳造法の開発
基盤技術分野 立体造形
対象となる産業分野 自動車、産業機械
産業分野でのニーズ対応 環境配慮、低コスト化
キーワード コンパクト、セル生産、フレキシブル、鋳鉄
事業化状況 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中
事業実施年度 平成27年度~平成28年度

プロジェクトの詳細

事業概要

自動車や産業機械に多用される、溶融金属から成形される鋳鉄部品には、川下ユーザーより低コスト化・軽量化への強いニーズがある。また、鋳造業界は少量・変量生産時でも低コストで生産できかつ安全性の高いコンパクトな製造プロセスを望んでいる。これらのニーズに応えるため、従来の大型設備・大生産空間が必要な、鋳型に砂を使う生砂鋳造法に代わり、新技術「中空金型」を用いた従来比1/100のコンパクトな鋳鉄製造法を開発する

開発した技術のポイント

必要量に応じた投資ができ環境・エネルギに加え労働災害の軽減をも同時に可能とする、砂を使わない圧倒的にコンパクトで安価な新「金型鋳造」法を開発した新技術により、所用スペース従来比1/100サイズの圧倒的にコンパクトな月産1,000個レベルの鋳鉄製造が可能となる

(新技術の特徴)
川下ユーザに対しては、鋳鉄部品の安価な提供・部品の軽量化、鋳鉄部品メーカに対しては、作業安全性が高く、事業リスク低い鋳鉄製造プロセスを提供できる

具体的な成果

・冷風及び熱風を中空金型内に供給することにより、金型温度をコントロールし、金型温度サイクルを最適化した
・断熱特性に優れた珪藻土塗型の塗布装置を活用し、金型温度サイクルを最適化した
・安価な金型である組み合わせ中空金型で、500ショット後も金型損傷は無かった
・球状黒鉛鋳鉄の製品目標値である黒鉛粒径20μm以下及び硬度HV250以下を達成した
・自動車用T/Cの2部品(ターボハウジング、センターハウジング)金型については、3Dプリンタを活用し強度・冷却効率を高めた中空鋳鉄金型を製作し、目標値をクリアした

研究開発成果の利用シーン

開発した新技術により、自動車部品等の小物鋳鉄品製造において、コンパクトでフレキシブルなセル生産体制を可能とする
加えて、金型は軽量で安価に提供でき、さらに、鋳鉄の金型鋳造で課題となるチルの発生を抑制し熱処理は不要である。よって、製造コスト面で圧倒的な優位性を持つ

実用化・事業化の状況

提携可能な製品・サービス内容

共同研究・共同開発、技術ライセンス、技術コンサルティング

製品・サービスのPRポイント

・所用スペース従来比1/100サイズ
・コンパクトな月産1,000個レベル
・作業安全性が高い
・事業リスク低い鋳鉄製造プロセス

今後の実用化・事業化の見通し

・国内のT/Cメーカに対し、自動車向けT/C鋳鉄部品を販売し、その後、海外市場への販売も視野に入れる
・販売促進戦略としては、T/Cメーカに対し、本研究開発の特定の段階において製品サンプルの評価を依頼する予定で、ユーザを巻き込み共同開発を行うことで、開発完了後すみやかに販売へ道筋をつける
・さらに安価で簡易な鋳型の開発を実施し、業界内に広くPRして事業化に結び付ける

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社アクティ
株式会社コイワイ
事業管理機関 一般財団法人素形材センター
研究等実施機関 株式会社浅田可鍛鋳鉄所
学校法人甲南学園甲南大学

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社アクティ(法人番号:1300-02-032444)
事業内容 鋳造に関する研究開発
社員数 3 名
本社所在地 〒620-0812 京都府福知山市東平野町24
連絡先窓口 株式会社アクティ
メールアドレス yas-acty@nike.eonet.ne.jp
電話番号 0773-21-5512