立体造形
搭載義務化・市場拡大が見込まれる『車載用カメラモジュール』の軽量化に対応するプラスチックレンズ
大阪府
吉川化成株式会社
2020年4月11日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 屈折率可変熱硬化性材料と温度制御性に優れた金型および射出成形機を用いた超軽量『車載カメラ』レンズの開発 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
対象となる産業分野 | 光学機器 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化) |
キーワード | 熱硬化性樹脂、耐熱、耐薬品性、高表面硬度、高透明性 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化間近 |
事業実施年度 | 平成25年度~平成30年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
自動車産業では燃費向上を目的とした「軽量化」が求められる一方で、「安全・快適」を目指す高度化も求められる.今開発は今後「衝突安全」に欠かせない製品である『車載カメラ』ガラスレンズをプラスチックレンズ化し、その信頼特性を落さないまま、『軽量化』『屈折率の可変化』『生産性向上』を付与することで高度化を図るものである.これは新開発の熱硬化性樹脂の量産化工法を確立することで達成される
開発した技術のポイント
新規熱硬化性プラスチックの導入とそれに適した成形システム開発による車載用耐熱レンズ用途への展開
(新技術)
表面硬度特性・光学特性面で自動車メーカーが求めるスペックを満足するプラスチックの使用
(新技術の特徴)
ガラス同等の硬度、耐熱衝撃性を保有構成するレンズ部品の軽量化
具体的な成果
・射出成形を改良し、精密温度制御が可能な成形機の開発を行い、成形金型においては温度制御機構を盛り込むとともに、レンズの離型や金型表面の汚れなど弊害を改善するため金型表面への耐久性をもった離型薄膜選定、ガスを除去するための洗浄機構を設置して解決した
・新日鉄住金化学株式会社が光学レンズにマッチングした材料グレードを開発した結果、レンズユニットにおいて使用されている屈折率:1.52および1.61のグレードを製作でき、自動車メーカーが要求する信頼性のスペックを満たした
・岩手大学工学部が【エスドリマー(登録商標)】を市販の流動解析ソフトでシミュレーションが可能となるように、【エスドリマー(登録商標)】のデータ化を行い、実際の成形条件との比較検証を実施し、【エスドリマー(登録商標)】の実用性を広げた
・最終的にカメラモジュールメーカーが採用しうるレンズの製作に成功し、従来のガラスモールドプレス加工によるレンズと比較して、表面硬度:6H(ガラスと同等)、比重:1/2(50%の軽量)、生産性:10倍、エネルギー効率:75%低減をなしうる生産プロセスの開発を達成することができた
研究開発成果の利用シーン
・熱硬化性樹脂製の『車載用カメラモジュール』のレンズ
・熱硬化性樹脂製の車載用関連製品
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
試作品評価の段階
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造
製品・サービスのPRポイント
『車載用カメラモジュール』のレンズを新規開発された熱硬化性樹脂に置き換えることにより、「軽量化」「高機能化」「生産性向上」、表面硬度特性・光学特性面で自動車メーカーが求めるスペックを満足する
今後の実用化・事業化の見通し
・アドバイザー企業よりカメラモジュールレンズの試作製作依頼があり、エンジニアリングサンプルの製作を実施した
・研究開発活動として一旦区切りをつけるが、引き続き事業化・実用化に向けた活動を加速する必要がある
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 吉川化成株式会社 |
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事業管理機関 | 公益財団法人いわて産業振興センター |
研究等実施機関 | 新日鉄住金化学株式会社 国立大学法人岩手大学 |
アドバイザー | リコーインダストリアルソリューションズ株式会社 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 吉川化成株式会社(法人番号:8120001002736) |
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事業内容 | 光学、OA機器、自動車部品用プラスチック部品の精密成形及び蒸着 |
社員数 | 280 名 |
生産拠点 | 吉川化成株式会社 東北工場 |
本社所在地 | 〒538-0052 大阪府大阪市鶴見区横堤5丁目6番34号 |
ホームページ | http://www.ypo-g.com/ |
連絡先窓口 | 営業課 佐藤充 |
メールアドレス | m.satou@ypc-g.com |
電話番号 | 0197-35-3861(TEL)0197-35-6180(FAX) |
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