表面処理
院内感染予防のための乾燥状態で使用可能な殺菌フィルムを開発、新たな市場開拓を可能に!
長野県
株式会社信州セラミックス
2020年4月8日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 医療関連感染対策材料の開発と材料を活かす溶射技術の開発 |
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基盤技術分野 | 表面処理 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上) |
キーワード | 院内感染対策、抗菌 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成24年度~平成26年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
病院内における感染は大きな社会問題であるが、従来の殺菌剤では十分な対策ができていない。実施機関では画期的な殺菌材料であるEARTHPLUSを既に開発しているが、川下企業である医療機材販売企業から、接触感染対策のために、より強力な殺菌力と樹脂フィルム上への皮膜形成が求められている。そこで、本殺菌材料に適した高速度溶射法を開発し、殺菌力の高い新原材料の開発と、樹脂フィルムへの成膜を実現させる
開発した技術のポイント
強力な殺菌能力を持つ新たなearthplusを、樹脂フィルム表面上に成膜することで、今までにない殺菌フィルムを作成し、これにより病院内での接触感染の防止を行う
(新技術)
強力な殺菌能力を持つ新たなearthplusを、樹脂フィルム表面上に溶融皮膜化することで、今までにない殺菌フィルムを作成する
(新技術の特徴)
殺菌能力を維持するために水を必要とせず、物品の表面の乾燥状態で殺菌性能を示す
具体的な成果
・溶射原料の改良開発と最適化
・溶射を用いて各種材料表面へ高機能な皮膜を形成する製造技術の開発
‐超高速型溶射プロセスを用いた製造技術の開発を行った
‐皮膜の特性と作用効果および溶出物の検証を行った
・院内感染対策に有効であることを、基礎評価及び臨床的評価によって検証
‐earthplus殺菌フィルムが十分な能力を発揮することを確認した
研究開発成果の利用シーン
・物品の乾燥表面で使用可能なearthplus殺菌フィルム
・医療・介護施設の感染対策としての殺菌フィルムの販売、物品への貼付サービス
・公共施設、食品製造、農畜産施設での衛生管理のための殺菌フィルムの販売
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・earthplus殺菌フィルムの使用により、MRSAなどの有害菌が検出されなくなることを確認した
・殺菌フィルムの表面状態及びコスト面に課題があることが明らかとなった
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造
製品・サービスのPRポイント
・乾燥状態で感染予防効果を有するearthplus殺菌フィルムを開発、医療サービスの質の向上に貢献
‐薬剤耐性菌の代表種であるMRSAをはじめとして、薬剤の効かない薬剤耐性菌による院内感染が世界的に拡大の一途をたどり、国内外で大きな問題となっている
‐強力な殺菌能力を持つ新たなearthplusを、樹脂フィルム表面上に成膜することで、乾燥状態で使用可能な新規殺菌フィルムを作成した
‐院内の備品にearthplus殺菌フィルムを貼り付けることで、MRSAなどの有害菌が検出されなくなることを確認した
‐開発した製品で院内感染を予防することにより、医療サービスの質の向上が可能となる
・新たな市場開拓を可能に
‐これまでにない乾燥状態で殺菌効果を有する利点を生かし、新たな市場の獲得が可能となる
今後の実用化・事業化の見通し
・earthplus殺菌フィルムのいくつかのラインナップを用意し、まずは医療・介護施設への展開を進めていく予定である
・今後、多種の企業の中からearthplus殺菌フィルムの事業に適した企業を見極め、共同で事業化を進めていく予定である
・さらに公共施設、食品製造、農畜産施設などでの衛生管理へも展開をすすめる
実用化・事業化にあたっての課題
コスト
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社信州セラミックス |
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事業管理機関 | 株式会社信州TLO 技術移転グループ |
研究等実施機関 | 国立大学法人信州大学 医学部 医学科、理学部 化学科 長野県工業技術総合センター 材料技術部門 金属材料部、材料技術部門 材料化学部、精密・電子部門 化学部、食品技術部門 加工食品部 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社信州セラミックス(法人番号:9100001017784) |
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事業内容 | 1.earthplus(セラミックス複合機能材料)の開発、製造、販売2.earthplus各種製品の販売(空気清浄機、マスク、水浄化装置他)3.低温溶射法による各種材料の表面改質 |
社員数 | 11 名 |
本社所在地 | 〒399-5501 長野県木曽郡大桑村殿35番地46 |
ホームページ | http://www.shincera.co.jp/ |
連絡先窓口 | 代表取締役 櫻田 理 |
メールアドレス | osakurada@shincera.co.jp |
電話番号 | 0264-55-1221 |
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