精密加工
パターンプレコート技術により、塗工速度と精度を両立したプレス加工の実施が可能に!
宮城県
株式会社岩沼精工
2020年3月16日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | スマートフォン等情報家電の小型軽量化に寄与するパターンプレコート金属ストリップのプレス加工技術開発 |
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基盤技術分野 | 精密加工 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、航空・宇宙、自動車、ロボット、産業機械、情報通信、スマート家電、電池、半導体、工作機械、エレクトロニクス、光学機器 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(信頼性・安全性向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、高効率化(使用機器削減)、低コスト化 |
キーワード | シールドケース、絶縁、多層複合材、順送プレス、加工位置制御 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成23年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
スマートフォン等情報家電の基板実装シールドケースなどの部品に、部分的な表面樹脂皮膜があれば、小型軽量化や機能向上に寄与する。本研究開発では、2次元形状が一定ピッチで塗装されたパターンプレコート金属ストリップの、順送プレス加工技術を開発する。これにより、従来よりも低コスト・短納期で、部分皮膜付き部品を製造できる。累積ピッチ誤差がないように、パターンピッチに整合したプレス加工をすることが課題である
開発した技術のポイント
2次元形状が一定ピッチで塗装されるパターンプレコート技術、及び金属ストリップの順送プレス加工技術を開発し、累積ピッチ誤差がないようにパターンピッチに整合したプレス加工する技術の実用化を検証する
(新技術)
・回転式コーターによるパターンプレコート技術を開発する
・多層複合材のプレス技術を開発する
(新技術の特徴)
・塗工速度が高められ、0.1mm以下の細線の描画が可能になる
・プレス速度200spm以上で絶縁被膜のひび割れ発生がない
具体的な成果
・回転式コーターによるパターンプレコート技術の開発
‐塗工速度が高められ、0.1mm以下の細線の描画が可能になった
・ストリップ表面前処理技術の開発
‐プレ脱脂材にUVを照射することで塗膜密着性が向上した
・パターンピッチ精度及びスピード対応の制御技術の開発
‐順送プレス加工に適合し、パターンとプレスのピッチずれ、送りスピードへと対応させた
・多層複合材のプレス技術の開発
‐プレス速度200spm以上で絶縁被膜のひび割れが発生しないことを確認した
研究開発成果の利用シーン
・パターンプレコート、ストリップ表面前処理等の技術を活用したプロセス工程を実施するための機器
・プロセス工程のための上記技術を利用した機器によるサービス
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
平成30年12月現在、量産対応には至っていない。各メーカーへ売り込みを行っている。
提携可能な製品・サービス内容
設計・製作、素材・部品製造、製品製造、共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
・顧客のリードタイムを延ばし、製品を出すまでのスピードを促進
‐開発した技術を通じて、情報家電等の製造プロセスの短縮化に寄与した
‐プロセスの短縮化によって、顧客が製品を世に出すまでの時間軸が短くなり、さまざまなニーズに迅速に対応することが可能になった
・累積ピッチ誤差をなくすことで、歩留まりが向上し、低価格化に寄与
‐従来の製造プロセスでは、累積ピッチ誤差が出ていたことによって歩留まりが低く、材料コストがかかっていた
‐開発技術によって、累積ピッチ誤差がなくなり歩留まりが向上した
・金属への塗膜密着性向上により、後工程の歩留り向上に寄与
‐塗膜密着性が低い場合、後工程で絶縁皮膜が剥離する可能性がある
‐剥離のない絶縁皮膜を提供することで、後工程で不良品が発生しにくい
今後の実用化・事業化の見通し
・【営業活動】現在、展示会出展、販売見込み企業へのPR・営業活動を展開中である
・【要求仕様等確認】興味を示している企業が出てきており、現在、要求仕様の確認等を実施中である
・【評価・試作】コスト試算を実施し、トータル評価の検討を実施、その後、試作実施の予定である
・【事業化】平成26年10月事業化を見込む
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社岩沼精工 |
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事業管理機関 | 公益財団法人みやぎ産業振興機構 |
研究等実施機関 | 株式会社特殊金属エクセル 株式会社山岡製作所 宮城県産業技術総合センター |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社岩沼精工(法人番号:6370801000321) |
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事業内容 | 量産プレス加工、治工具全般の製作、試作品製作、生産設備類の設計・製作、金型の設計・製作 |
社員数 | 53 名 |
本社所在地 | 〒989-2421 宮城県岩沼市下野郷字大松原305-3 |
ホームページ | http://www.iwanuma-sk.co.jp/ |
連絡先窓口 | 代表取締役社長 千葉厚治 |
メールアドレス | ko-chiba@iwanuma-seiko.jp |
電話番号 | 0223-29-2121 |
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