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研究開発された技術紹介

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複合・新機能材料

高速・微細フルカラーマーキング技術でブランド品の偽造防止に向けたファッショナブルな“隠しマーキング”を開発する。

大阪府

シキボウ株式会社

2020年4月7日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 繊維への微細カラーマーキング実用化装置の開発
基盤技術分野 複合・新機能材料
対象となる産業分野 印刷・情報記録、繊維
産業分野でのニーズ対応 高機能化(新たな機能の付与・追加)、デザイン性・意匠性の向上
キーワード 偽造防止、微細マーキング、レーザーマーキング、カラー
事業化状況 研究中止または停滞中
事業実施年度 平成21年度~平成22年度

プロジェクトの詳細

事業概要

現在、YAGレーザーを用いて直径100μの黒色ポリエステルフィラメントに60μの大きさの白色文字をマーキングし、ブランド品の偽造防止用途に販売しているが、糸が黒色であることから目立ちやすくファッション性も低下するという欠点がある。客先からはデザイン性とセキュリティーを両立させた偽造防止用繊維開発の要求が高まっている。透明な繊維への微細カラーマーキングの実用化に向けて装置の開発研究を行う

開発した技術のポイント

微細カラーマーキング技術の開発
・繊維への微細カラーマーキング(文字の大きさ20μm)技術を実用化するための量産機を開発し、直径0.1mmの糸にフルカラーでロゴマークを書くことにより、ファッション性に優れ、かつ他では真似のできないデザイン性とセキュリティを両立させた偽造防止繊維加工技術を開発する
(新技術)
新たな微細マーキング繊維
(新技術の特徴)
・生産スピード:200m/hr
・色:フルカラー及び蛍光
・文字サイズ:20μm

具体的な成果

・微細カラーマーキング装置による高速マーキングの実現
-微細カラーマーキング実用化装置の量産機を設計・製作した
-開発した高速染料薄膜塗布装置で200m/hr以上の生産スピードで染料を塗布することができた
-その染料を塗布した繊維に微細文字(文字サイズ20μm)とロゴマークをマーキングすることができた
・高品質マーキングの実現
-モニター装置で糸に印字したロゴマークの拡大画像をパターン認証し、品質管理の合否判定ができた
・カラー微細マーキングの用途分野開発
-紙製品や繊維製品への応用展開について、カラー微細マーキング糸を紙や織ネームに入れ込み、偽造防止用途向けの試作品を作成した

研究開発成果の利用シーン

微細カラー文字を書き込んだ糸を織ネームに織り込むことで、ブランド品の偽造防止用途として利用される

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・微細カラーマーキング糸を組み込んだ織ネームのサンプルあり(無償)

提携可能な製品・サービス内容

共同研究・共同開発

製品・サービスのPRポイント

・新方式の実現:高速染料薄膜塗布装置で染料を塗布した繊維に微細文字とロゴマークをマーキングする新手法
・精度向上:直径0.1mmのポリエステルフィラメントにロゴマークをカラーで描画可能
・高速化:200m/hr以上の生産スピードで染料を塗布

今後の実用化・事業化の見通し

事業化に向け研究を進め実用化を目指す
・生産効率アップと、印字した糸の繊維製品及び紙製品への応用開発に重点に置いた研究開発を進め、サンプル試作を行っていく

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 明昌機工株式会社
事業管理機関 国立大学法人大阪大学
研究等実施機関 国立大学法人大阪大学
静岡県工業技術研究所浜松工業技術支援センター
シキボウ株式会社
株式会社ニデック
特種東海ホールディングス株式会社

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 シキボウ株式会社(法人番号:7120001077432)
事業内容 繊維、産業材、不動産・サービス
社員数 531 名
本社所在地 〒541-0051 大阪府大阪市中央区備後町3-2-6
ホームページ http://www.shikibo.co.jp
連絡先窓口 戦略素材企画推進室長 辻本裕
メールアドレス y-tsujimoto@shikibo.co.jp
電話番号 06-6268-5553