立体造形
モス・アイ構造を付与した高機能フィルムにより、エネルギー効率、ディスプレイの視認性の向上が実現
大阪府
株式会社イオンテクノセンター
2020年3月23日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 光デバイスのための汎用性のある低反射率光透過フィルムの量産化新技術開発 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
対象となる産業分野 | エレクトロニクス、光学機器 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、環境配慮 |
キーワード | 反射防止、ロールトゥロール |
事業化状況 | 研究中止または停滞中 |
事業実施年度 | 平成22年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
極めて低反射率かつ高光線透過率となる新しい樹脂フィルムを大面積・低コストで製造すること目指したロールトゥロール‐ナノインプリントシステムの新技術確立を目的とする。ロール状金型へのモス・アイ構造の構築と、樹脂フィルムへ転写と離型技術、耐防汚コート技術の開発を行う。目標とするフィルムサイズは有効幅が100MM、転写速度1M/分、フィルムの絶対反射率0.1%以下を目標とする
開発した技術のポイント
低反射率光透過フィルムを量産する技術を開発するために、金型、転写樹脂、離型剤、ロールトゥロール(RTR)装置の各要素の開発を行う
(新技術)
樹脂表面にモス・アイ構造を持つ新たな樹脂材料を開発する
(新技術の特徴)
樹脂表面にモス・アイ構造を作成することで、極めて低反射率かつ高光線透過率を持ち、かつ量産が可能である
具体的な成果
・大面積平板GCへのモス・アイ構造の作製-平行移動用のマニピュレータを作製、大面積のモス・アイ構造の作製を可能にした
・金型の表面離型機能の開発
-金型への金属薄膜蒸着によるフッ素系離型剤の固定化および、表面直接フッ素化を行った
・レプリカモールド専用樹脂および、ナノインプリント用光硬化樹脂の開発
-離型率向上による量産化を実現した
・ナノインプリント専用ロールトゥロールナノインプリント装置を開発
-大量生産、低コスト化を実現した
研究開発成果の利用シーン
・平板状のグラッシーカーボン(GC)基板に表面処理を行い、離型性を付与した低反射率構造の金型
・ナノインプリントに適した、レプリカモールド専用樹脂および機能性光硬化樹脂
・低反射率構造を構築したレプリカ樹脂モールド
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・低反射率ナノインプリントのモールドを作製し、反射率0.1%以下を達成した
・エッチング装置を改造し、100mmサイズの平板基板の原版モールドの作製が可能になった
・金型への金属薄膜蒸着によるフッ素系離型剤の固定化と、その最適化により、離型性を高めた(離型率100%)・レプリカモールド専用樹脂材料によりレプリカモールドを作製し、100mm幅低反射率フィルムを製造した
提携可能な製品・サービス内容
試験・分析・評価、共同研究・共同開発、技術ライセンス
製品・サービスのPRポイント
・モス・アイ構造により、低反射率・高光線透過率を実現する新たな樹脂フィルムを低コストで提供-新規の樹脂表面に、幅広く低反射率構造(モス・アイ構造)を付与、ロールトゥロール装置で作製することで、高品質・低コストのフィルムの開発に成功した・フレキシブルな低反射率フィルムの提供により、あらゆる形状に適応-数十um厚みのフィルムに施すことが出来るため、平板形状にとどまらず、形状可動物も含み、様々な形状の対象物に低反射表面を適用する事が可能となった・広帯域の波長分布において低反射を実現、多様な用途に使用可能-モス・アイ構造を形成することにより、紫外領域から赤外領域まで幅広い波長領域において低反射を実現した
今後の実用化・事業化の見通し
・低反射率光透過フィルムの反射率を0.1%以下にするには、フィルムと基材およびその接着剤(画面テープなど)の屈折率を考慮したモス・アイ構造の設計を行い、光硬化樹脂の強度(表面のハードコート)の改良が必要である
・事業化に向けて低反射率光透過フィルムを大型化するためには、GC基板そのものの大型化や円筒GCの作製、鏡面仕上げの方法を構築する必要がある
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社イオンテクノセンター |
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事業管理機関 | Incufirm株式会社 事業支援部 |
研究等実施機関 | 株式会社エスケーエレクトロニクス 学校法人東京理科大学 国立大学法人京都工芸繊維大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社イオンテクノセンター(法人番号:8120001153298) |
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事業内容 | イオン工学に関する研究開発受託、物理分析評価サービス業務 |
社員数 | 27 名 |
本社所在地 | 〒573-0128 大阪府枚方市津田山手2丁目8番1号 |
ホームページ | http://www.iontc.co.jp |
連絡先窓口 | 技術開発部 川野輪仁 |
メールアドレス | kawanowa@iontc.co.jp |
電話番号 | 072-859-6611 |
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