機械制御
枚葉紙高速ロータリーカット装置の開発
滋賀県
株式会社ホリゾン
2026年2月9日更新
プロジェクトの基本情報
| プロジェクト名 | 印刷製本業界のDXを牽引!世界初枚葉印刷物の高速ロータリーカット装置の研究開発 |
|---|---|
| 基盤技術分野 | 機械制御 |
| 対象となる産業分野 | 印刷・情報記録 |
| 産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(生産性増加)、環境配慮、低コスト化 |
| キーワード | オンデマンド、デジタル印刷、積層造形 |
| 事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
| 事業実施年度 | 令和4年度~令和6年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
本研究開発は、高速切断可能なロータリーカット方式の用紙カット装置を開発するものである。具体的には、市場に広く普及している枚葉紙デジタルプリンタをPOD(オンデマンド印刷)市場に活用すること、プリンタの生産性を100%発揮する用紙カット装置を実現すること、の2点を主な目標とした。これにより、従来の装置ではプリンタの性能を十分に活かせないという課題を解決し、仮にプリンタの生産性が現行の2倍に向上しても、その能力を損なうことなく100%発揮できるシステムを実現した。
開発した技術のポイント
本事業では、用紙カット装置の中核をなすロータリーカッター技術の高度化を実現した。まず、用紙を真っ直ぐに切断するためには、切断中の用紙搬送位置とカッターの回転位置を極めて正確に連動させる必要がある。この課題に対し、高い応答性を備えた制御アルゴリズムを独自に開発し、併せて、枚葉紙を安定して搬送する用紙搬送技術を確立したことで、従来のギロチン刃と同等以上の切断精度を達成した。更に、高性能ロータリーカッターの製造技術として、精度良く切断するために最適なねじれ角を解明するとともに、安価に製造する手段を確立した。また、製品の品質を担保するための計測手法も整備したことで、装置全体の高信頼性を実現している。
具体的な成果
・ロータリーカッター制御技術の確立
ー切断中の用紙搬送位置とロータリーカッターの回転位置が高精度に連動するために必要な「用紙搬送技術」と「カッター制御技術」を確立した
ー従来のギロチンカッターと同等以上の切断精度を達成した
ー従来のギロチン刃を超える耐久性を達成した
・高性能ロータリーカッター製造技術の確立
ー精度良く切断するために最適なねじれ角を明らかにした
ー金属積層造形による製造方法を確立した
ー精度を保証するための計測方法を確立した
知財出願や広報活動等の状況
製本関連機器の技術に限定せず、フィルムやプラスチックなど紙以外の素材も含んだシートカット技術として広範な特許申請の準備を進めている。
特許出願:断裁装置、枚葉シート加工システム、およびロータリーカッターの制御方法(特願2025-032002)
研究開発成果の利用シーン
開発したロータリーカット方式の用紙カット装置は、枚葉紙デジタルプリンタと組み合わせることで、印刷速度を制約なく活かした高生産性の印刷製本システムを構築できる。これにより、プリントオンデマンド環境下で大量ページを効率的に小サイズへ加工でき、出版流通の最適化に貢献する。例えば、商業印刷や出版印刷における小冊子・カタログ・教科書など、多品種少量生産の現場で有効に活用できる。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
令和7年度は試作装置を用いて、機能確認と評価を実施中である。令和8年度は量産試作機を製造し、アドバイザー企業にてβテストを予定している。βテストを通じて川下企業のフィードバックを反映して量産に移る計画をしている。
令和8年秋の国内展示会出展を皮切りに、令和9年初旬にスイスで開催されるデジタル印刷市場に特化した展示会にプリンタとインライン接続したシステムで出展を目指している。これら国内と海外の展示会へ出展を機に広く市場へPRする。
提携可能な製品・サービス内容
製品製造
製品・サービスのPRポイント
プリンタの生産性を100%発揮できるため、納期短縮・省人化を実現する。
従来のギロチン刃と同等以上の切断精度を備えつつ、生産性は最大4倍向上する。
従来のギロチン刃を超える耐久性を有し、長寿命化によるランニングコスト削減を可能とする。
紙以外のフィルムやプラスチック素材の加工にも応用できるシートカット技術として拡張性を持つ。
今後の実用化・事業化の見通し
試作装置の更なる改良や周辺装置の開発を進めながら、アドバイザー企業への販売を起点に市場投入を実施する。その後、ホリゾンユーザ会を中心に国内販路を拡大し、展示会を通じて製品の認知度を高める。海外においては、協業実績のあるプリンタメーカーや販売代理店との連携を強化し、特にデジタルプリンタ普及率の高い地域での展開を加速する計画である。さらに、紙以外の素材への適応性を活かし、印刷以外の分野への応用可能性も視野に入れることで、グローバル市場での事業化を着実に進めていく。
プロジェクトの実施体制
| 主たる研究等実施機関 | 株式会社ホリゾン |
|---|---|
| 事業管理機関 | 公益財団法人滋賀県産業支援プラザ |
| 研究等実施機関 | 滋賀県工業技術総合センター 滋賀県東北部工業技術センター |
| アドバイザー | 株式会社クイックス 株式会社正文舎 株式会社ニューブック |
主たる研究等実施機関 企業情報
| 企業名 | 株式会社ホリゾン(法人番号:8160001011964) |
|---|---|
| 事業内容 | 製本機器関連事業、Smart Factory関連事業、ウェアプリント関連事業、アウトドア関連事業 |
| 社員数 | 585 名 |
| 本社所在地 | 〒520-1501 滋賀県高島市新旭町旭1600 |
| ホームページ | https://www.horizon.co.jp/ja/corporate/hinc/index.html |
| 連絡先窓口 | 株式会社ホリゾン 執行役員 開発・生産本部長 大内山 耕 |
| メールアドレス | ko.ouchiyama@horizon.co.jp |
| 電話番号 | 0740-25-4567 |
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