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バイオ

安価な狂犬病ワクチン製造方法を確立するために、遺伝子組み換え技術によりワクチン抗原となる狂犬病ウイルスGタンパク質大量生産系の構築を試みる

徳島県

バイオ科学株式会社

2022年1月25日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 網羅的遺伝子解析技術を利用した分子育種による動物用ワクチン大量生産技術の開発
基盤技術分野 バイオ
対象となる産業分野 医薬品
産業分野でのニーズ対応 高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(生産性増加)、低コスト化
キーワード 狂犬病ワクチン、バイオ、医薬品
事業化状況 研究中止または停滞中
事業実施年度 平成30年度~令和2年度

プロジェクトの詳細

事業概要

顧みられない熱帯病への安全・安価な対策が世界的に求められているが、従来の発現系によるワクチンは有効性・安全性・コストにおいて課題が残る。本計画では、タンパク質発現量が高く、ウイルスを使用しないメタノール資化酵母発現系を、網羅的遺伝子解析を利用した細胞育種で高度化する。そこで顧みられない熱帯病の一種への安全・安価な動物用ワクチン大量生産系を開発し、今後の種々のワクチンの開発に繋がる指針を提供する。

本事業で目指す技術高度化内容
開発した技術のポイント

本事業の特筆すべき点は、メタノール資化酵母発現系において狂犬病Gタンパク質の分泌発現に関与する遺伝子を7種類見出したことである。これらの遺伝子の組み合わせ及び培養系を検討することで、208.33mg/Lという狂犬病Gタンパク質の分泌発現量が得られた。今後更に培養系を検討することで、分泌発現量向上が期待できる。

構築されたメタノール資化酵母の大量培養及び抗原タンパク質の精製
具体的な成果

・メタノール資化酵母発現系の開発
-狂犬病ワクチン抗原分泌にかかるメタノール資化酵母の遺伝子の同定及び分子育種(目的抗原分泌を向上させる数種の候補遺伝子の同定等)
・狂犬病ワクチン抗原精製法の開発
-培養上清からワクチン抗原の精製法の開発に取り組み実用化に向けた基盤技術の形成(大量生産培養条件の最適化等)
・狂犬病ワクチン抗原の開発
-狂犬病ワクチン抗原に付加される糖鎖構造の同定
-狂犬病ワクチン抗原の安定性評価(⾧期安定性が推定可能な包装形態・保存法の確立)

知財出願や広報活動等の状況

知財出願については検討中。

研究開発成果の利用シーン

本事業の成果を活用することで、狂犬病ワクチンをより安価に製造することが可能となる。

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

国内市場及び海外市場を対象に、事業化展開を進める予定である。

提携可能な製品・サービス内容

製品製造

製品・サービスのPRポイント

本事業は、全世界で年間約60,000人の死者を出している狂犬病を対象としたワクチン開発に貢献するものである。

今後の実用化・事業化の見通し

・国内市場
-研究等実施機関であるバイオ科学株式会社は売上上位に位置する動物薬卸企業と既に取引を行っており、こちらを介して本事業の成果物となるワクチン供給を行う予定である。
・海外市場
-本研究開発品目の販売先は狂犬病流行国の国家もしくは国際機関となる。
-大分大学西園グループは平成29年度地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS;Science and Technology Research Partnership for Sustainable Development Program)の感染症分野において、「フィリピンにおける狂犬病排除に向けたワンヘルス・アプローチ予防・治療ネットワークモデル構築」という課題で採択されている。このネットワークを活用し、本事業で得られる狂犬病ワクチンをフィリピンにて試験を実施することも一案として考えられる。
-本サポイン事業で形成されるメタノール資化酵母由来狂犬病ワクチンも、フィリピンを足掛かりとして他の狂犬病流行国に展開していきたい。
・追加研究
-本事業の推進に寄与することを目的として確立した「時間分解光による中和抗体測定法」は、診断薬としての価値も有する可能性がある。今後更に開発を実施していく予定である。

研究開発実施体制
実用化・事業化にあたっての課題

・研究開発課題「哺乳類型糖鎖を持つ狂犬病ワクチン抗原発現酵母株の分子育種及び免疫原性の向上」においてメタノール資化酵母由来狂犬病ワクチン抗原の免疫原性の改良を試みたものの、本事業期間中には良好な結果を得るまでには至らなかった。今後、更にタンパク質配列を検討することにより免疫原性の向上を図りたい。
・研究開発課題「メタノール資化酵母から分泌された狂犬病G タンパク質の生化学的精製法の構築」ではイオン交換クロマトグラフィー及びゲルろ過クロマトグラフィーにより狂犬病G タンパク質の精製プロセスの構築を試みた。このうち、ゲルろ過クロマトグラフィーでは狂犬病Gタンパク質の純度の向上が認められず、他のプロセスによる純度向上が必要である。

プロジェクトの実施体制

サポイン事業者 バイオ科学株式会社 第二開発部
事業管理機関 一般財団法人四国産業・技術振興センター 総務企画部、産業振興部
研究等実施機関 国立研究開発法人産業技術総合研究所 研究企画室長 千葉 靖典 細胞分子工学研究部門 主任研究員 横尾 岳彦、テクニカルスタッフ 小松崎 亜紀子
国立大学法人大分大学 医学部 微生物学講座 教授・副学長 西園 晃、客員研究員 山田 健太郎
アドバイザー 株式会社エコアニマルヘルスジャパン 代表取締役 石垣 克至
大野総合法律事務所 パートナー 森田 裕

サポイン事業者 企業情報

企業名 バイオ科学株式会社(法人番号:6480001006819)
事業内容 製造業:動物用医薬品、動物用飼料、栄養剤の開発・製造・販売
社員数 102 名
生産拠点 徳島県
本社所在地 〒779-1292 徳島県阿南市那賀川町工地246番地1
ホームページ https://www.bioscience.co.jp/
連絡先窓口 バイオ科学株式会社 開発部部長 首藤 公宏
メールアドレス shuto@bioscience.co.jp
電話番号 0884-42-3090