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測定計測

工業用非破壊検査のDXを目指した配管の減肉厚をリモートセンシング可能な自動検査手法の実現

静岡県

株式会社ANSeeN

2023年2月12日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 プラント配管向け高精度減肉計測用X線ラインセンサの開発
基盤技術分野 測定計測
対象となる産業分野 エレクトロニクス
産業分野でのニーズ対応 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(小型化・軽量化)、高性能化(精度向上)、高効率化(同じ生産量に対するリソースの削減)、高効率化(工程短縮)、高効率化(人件費削減)、低コスト化
キーワード X線、肉厚計測、配管
事業化状況 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中
事業実施年度 令和1年度~令和3年度

プロジェクトの詳細

事業概要

産業用プラントの維持メンテナンスの効率化を実現するためのX線エッジ計測技術の開発を目的として、センサの高感度化、撮像面積拡大、散乱線除去の3つの課題を克服する技術開発を行う。

事業概要
開発した技術のポイント

従来測定方法のX線では出来なかった定量的な計測を可能にし、配管上を自動移動するロボット搭載型検査システムの組み合わせにより、保温材や足場建設の問題を解決する。これにより現存する化学プラント等を始めとする産業・エネルギーインフラの持続的かつ安全な稼働を支えることができる。

具体的な成果

1.センサの高感度化課題への対応
熱ノイズの対策:リップルノイズ0.1%以下
回路ノイズの対策:起動シーケンス実装完了
外来ノイズの対策:0.3~2.4GHz帯域において基準値に対し-1dB
2.撮像面積拡大の課題への対応
TSV対応型読み出しLSIの開発:50μm薄化
シリアル実装技術の歩留まり向上:ピクセル歩留まり99.2%
3.散乱線除去の課題への対応
散乱線評価方法の開発:シミュレータ構築
散乱情報取捨選択撮像法の開発:散乱線除去率40%
実証実験:現場再現実測において7mmまでの配管対応確認

知財出願や広報活動等の状況

各業界に対して優位性を持ったセンサとして装置メーカーへ販売していく計画。

論文等
・小池昭史, 青木徹, "超小型X線および中性子センサーを用いたインフラ維持管理用非破壊検査装置の開発",PETROTECH Vol44, No.1, 2021
・小池昭史, 青木徹, "超小型X線及び中性子センサを用いたインフラ維持管理用非破壊検査", 溶接学会, Vol90, No.1, pp76-82, 2021

研究開発成果の利用シーン

エネルギーインフラ配管の保守点検のための肉厚測定。
また、主目的であるインフラ検査用途だけではなく工業用非破壊検査全般に活用できる。

インライン検査

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

実証検証等に利用可能な試作機を完成した。
2023年3月より順次製品化していく。

試作機外観
提携可能な製品・サービス内容

設計・製作、試験・分析・評価、共同研究・共同開発、技術ライセンス、技術コンサルティング

製品・サービスのPRポイント

従来測定方法のX線では出来なかった定量的な計測を可能にし、配管上を自動移動するロボット搭載型検査システムの組み合わせにより、保温材や足場建設の問題を解決する。また、主目的であるインフラ検査用途だけではなく工業用非破壊検査全般に活用できる。

今後の実用化・事業化の見通し

実証検証等に利用可能な試作機を完成した。
2023年3月より順次製品化していく。

実用化・事業化にあたっての課題

事業化を考えると横展開可能なものも多数あるので、そちらにも対応できるようなスペックのセンサを継続して開発していく。

事業化に向けた提携や連携の希望

試験撮像も可能なので、サンプル持ち込み、送付による測定(サイズ制限あり)による可能性評価も可能。

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社ANSeeN
事業管理機関 公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構 事業推進部 技術支援グループ
研究等実施機関 国立大学法人静岡大学
アドバイザー 三菱ケミカル株式会社
富士電機株式会社
日立PS株式会社

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社ANSeeN(法人番号:2080401018012)
事業内容 X線、放射線センサーの製造
社員数 22 名
生産拠点 浜松(本社)に生産拠点を保有
本社所在地 〒432-8003 静岡県浜松市中区和地山3-1-7
ホームページ https://anseen.com
連絡先窓口 株式会社ANSeeN 小池昭史
メールアドレス biz@anseen.com
電話番号 053-522-7708