デザイン開発
透明パネルを用いた立体ディスプレイの開発
千葉県
株式会社テイデック
2023年2月12日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 透明パネル積層技術を用いた医療用臓器モデル立体ディスプレイの開発 |
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基盤技術分野 | デザイン開発 |
対象となる産業分野 | 医療・健康・介護、自動車、エレクトロニクス、光学機器 |
産業分野でのニーズ対応 | 高機能化(新たな機能の付与・追加)、デザイン性・意匠性の向上 |
キーワード | 立体ティスプレイ、透明ディスプレイ、医療用ディスプレイ |
事業化状況 | 研究実施中 |
事業実施年度 | 令和1年度~令和3年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
高透明度ディスプレイを重ね合わせた立体ディスプレイを開発し、臓器などの断層画像から生成する3次元モデルがまるで眼前のテーブルの上にあるかのように表示できる世の中にない全く新しい画期的な簡易ホログラムディスプレイを実現する。これにより臓器形状や血管走行が実物のように視認することができ、術前準備の時間短縮、術中のミスや手術の手戻りを減少させ、医療現場の問題を解決することができる。
開発した技術のポイント
・積層立体ディスプレイの試作開発
-立体ディスプレイに対応したパネル内の透明電極幅および厚みの最適化
-パネル内構造物間の屈折率差を最適化設計
-ドライバーICを組み込んだ、重ね合わせに最適化したフレキシブルプリント基板(FPC)の開発
-高品質ディスプレイの製造プロセス
-UV照射装置の開発及び製造プロセスの最適化
・臓器モデル表示用ソフトウェアの開発
-データ読み込み処理の最適化
-表示対象の臓器や組織を自動抽出する画像処理技術の開発
・立体ディスプレイ表示の有効性評価
-シミュレーターによる客観評価に基づくオブジェクト輪郭のパラメータの最適化
具体的な成果
・積層立体ディスプレイの試作開発
-立体ディスプレイの仕様に合わせた透明パネルを開発した。
-パネル重ね合わせ時の高透明度を確保する技術を確立した。
-階調制御用駆動回路と専用電源を開発した。
・臓器モデル表示用ソフトウェアの開発
-医療用DICOM画像から立体ディスプレイ用モデル画像を出力するソフトウェアを開発した。
-立体ディスプレイの表示シミュレーターを開発した。
-指の動きで立体画像を操作できる等の表示UIを開発した。
・立体ディスプレイ表示の有効性評価
-客観評価、医師による主観評価により有用性を実証した。
知財出願や広報活動等の状況
特許1件を出願済み
研究開発成果の利用シーン
医師に対する治療や術前準備へ使用できる。さらに若手医師や医師の卵の教育や患者への説明に対しても理解を促す効果が期待できる。
また、3次元画像情報を利用するMRIやCTのみならず、エコーや内視鏡などの多くの医療技術への応用可能性もある。
一方で医療業界のみならず立体ディスプレイの用途としては、フィギュア模型、インテリア、製品見本の展示ディスプレイ、おもちゃ、ゲーム、映画、テーマパークなどで立体物を表示、立体動画の表示など様々分野が想定される。など他の分野での適用も有用である。
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
遅くとも5年後の事業化を目指す。ターゲットはCTスキャナやMRI装置を導入している機関である。日本のみならず世界中の医療機器に向けた事業展開を視野に入れている。
提携可能な製品・サービス内容
共同研究・共同開発
製品・サービスのPRポイント
医師に対する治療や術前準備へ有効。さらに若手医師や医師の卵の教育や患者への説明に対しても理解を促す効果が期待できる。また、3次元画像情報を利用するMRIやCTのみならず、エコーや内視鏡などの多くの医療技術への応用可能性もある。
画像による3次元モデルのリアルタイム性と3Dプリンティングの現実性を同時に実現し、あたかも眼前に臓器があるように視認できる。
今後の実用化・事業化の見通し
一次試作の課題を基に開発をすすめ、5年後の事業化を目指す。
実用化・事業化にあたっての課題
試作機では有用性が実証されたものの、実用化には性能面の向上とコスト面が課題である。
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社テイデック 取締役 岡本隆太郎 |
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事業管理機関 | 公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構 事業推進部 技術支援グループ 林 、森 |
研究等実施機関 | 国立大学法人千葉大学 フロンティア医工学センター 教授 中口俊哉 株式会社テイデック 取締役 岡本隆太郎 |
アドバイザー | 形成外科医師 川下ユーザー |
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社テイデック(法人番号:5040001029781) |
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事業内容 | ディスプレイ部品の輸入卸業、及び、ディスプレイ部品を使用した機器の受託開発、自社製品の開発販売 |
社員数 | 8 名 |
本社所在地 | 〒279-0013 千葉県浦安市日の出1-3-2 |
ホームページ | https://www.teidec.co.jp |
連絡先窓口 | 株式会社テイデック 取締役 岡本隆太郎 |
メールアドレス | ryu@teidec.co.jp |
電話番号 | 047-304-8977 |
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