立体造形
レーザー粉体肉盛溶接と3次元摩耗測定による耐久性に優れた破砕機刃物の補修方法の開発
兵庫県
近畿工業株式会社
2020年4月15日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | レーザー粉体肉盛溶接と3次元摩耗測定による耐久性に優れた破砕機刃物の補修方法の開発 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
対象となる産業分野 | 産業機械 |
事業化状況 | 実用化に成功し事業化に向けて取り組み中 |
事業実施年度 | 平成27年度~平成29年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
環境エネルギー分野の廃棄物処理産業では使用する破砕機刃物が、耐久性があり、安価に繰返し肉盛溶接補修再生できる高効率化を求めている。そこで弊社は、レーザー粉体肉盛溶接による高硬度で精密な肉盛層の造形技術と摩耗計測センサーとロボット制御技術の開発による摩耗部の自動肉盛補修再生を立体造形技術として完成させたい。この技術は各種の耐摩耗部品の再生技術として事業展開でき、また、環境保全にも貢献できる
開発した技術のポイント
以下の3点を目標として研究開発を行った。1肉盛溶接の高硬度化、2肉盛溶接の層厚制御法の開発、33次元計測による肉盛計画の策定技術の開発
(新技術)
・レーザー粉体肉盛溶接・3次元摩耗計測
(新技術のポイント)
・レーザー粉体肉盛溶接により補修刃物の耐久性を向上させた点
・摩耗計測センサーにより摩耗量に応じた肉盛溶接を実現させた点
具体的な成果
・肉盛溶接の高硬度化
‐基礎テストにおいて従来以上の硬度・耐摩耗性を実現した、また基礎テストのノウハウを活かし製作した試作品についても従来以上の耐久性を実現した
・肉盛溶接の層厚制御
‐層厚0.5~2.5mmの範囲で任意に肉厚制御ができるようになり、摩耗量に応じた肉盛溶接ができるようになった
・3次元計測による肉盛計画の策定技術の開発
‐摩耗量を計測できるセンサーをロボットに組み込み、摩耗量に応じた肉盛溶接計画を策定できるソフトをロボットメーカーと開発した
研究開発成果の利用シーン
廃棄物処理産業の剪断式破砕機
実用化・事業化の状況
製品・サービスのPRポイント
優れた耐久性
今後の実用化・事業化の見通し
基礎研究は終了し、試作品の製作も完了したが事業化の明確な時期は未定
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 近畿工業株式会社 |
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事業管理機関 | 近畿工業株式会社 |
研究等実施機関 | 一般財団法人近畿高エネルギー加工技術研究所 地方独立行政法人大阪産業技術研究所 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 近畿工業株式会社 |
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事業内容 | 振動ふるい機、振動コンベア、破砕機、粉砕機、整粒機、土木建設機械、廃棄物処理機器など |
本社所在地 | 〒650-0023 兵庫県神戸市中央区栄町通4丁目2番18号 |
ホームページ | http://www.kinkikogyo.co.jp |
連絡先窓口 | 近畿メカノケミカル研究所所長 黒田直寛 |
メールアドレス | kuroda@kinkikogyo.co.jp |
電話番号 | 0794-82-0100 |
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