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情報処理

話者の音声特性を改善する難聴者聴こえ支援会話システムの開発

東京都

ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社

2021年2月19日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 話者の音声特性を改善する難聴者聴こえ支援会話システムの開発
基盤技術分野 情報処理
対象となる産業分野 医療・健康・介護
事業化状況 実用化に成功し事業化間近
事業実施年度 平成27年度~平成29年度

プロジェクトの詳細

事業概要

従来より難聴者のための補聴器・補助器具は、装用する難聴者本人の聴力特性を調整することで補聴を行っているが不十分である。本提案では、難聴者の聴こえの改善のために、難聴者本人の聴力特性だけではなく、話者の音声特性をリアルタイムに分析・変換・出力することにより、話者の音声毎に聴こえ易い音声に最適化することで、難聴者が苦手とする複数人での会話の大幅な改善を可能とする難聴者聴こえ支援スピーカーの開発を行う

開発した技術のポイント

高度難聴者の明瞭度50%以上(日常会話が成り立つ聴こえ)を達成することが目標である

(新技術)
従来の手法に加えて、話者の音声を聴き取りやすい音声特性に変換して明瞭度を改善するシステム

(新技術のポイント)
話者個別の音声特性を明瞭な音声特性に合わせて信号処理することで、話者音声の明瞭度を改善する手法を開発

具体的な成果

・話者音声改善信号処理手法の開発
‐話者音声を明瞭な音声特性に変換する信号処理法を開発
‐難聴者の聴力補正信号処理と組み合わせて利用することにより高度難聴者までの明瞭度が50%以上(日常会話が成り立つ聴こえ)となることを確認

・開発技術を搭載した難聴者聴こえ会話支援システム
‐話者音声改善信号処理を搭載した集音器
‐タブレット操作が可能な高明瞭度難聴者向けスピーカなど

・明瞭度検査アプリケーション
‐語音弁別検査をタブレットアプリとして実装することで検査時間が短縮し、実施者・被験者の負担が軽減

研究開発成果の利用シーン

・開発技術を搭載した難聴者聴こえ会話支援システム集音器、スピーカシステム、電話機など様々な音声再生システムに活用可能
・聴力検査・明瞭度検査アプリケーション

実用化・事業化の状況

製品・サービスのPRポイント

・開発信号処理と聴力特性による補聴信号処理により、高度難聴者の語音明瞭度50%以上(日常会話が成り立つ聴こえ)を達成
・明瞭度検査アプリは、医療機関で実施されている明瞭度検査の時間短縮・負担軽減や聴力の把握が難しかった現場での簡易聴力検査システムとして活用可

今後の実用化・事業化の見通し

・話者音声改善信号処理を搭載したコールセンター向けアンプ再春館製薬所とともに、コールセンターのオペレーターの聞こえを改善するために本研究にて開発を進めた音声明瞭度改善技術を搭載する予定
・comuoon次期モデル次期モデルのcomuoonシリーズに順次音声明瞭度改善機能を搭載する予定

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社
事業管理機関 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター
研究等実施機関 アクセルユニバース株式会社
地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 ユニバーサル・サウンドデザイン株式会社
事業内容 聴こえ支援機器の設計・開発・販売、各種店舗、建築物および室内空間のサウンドデザイン企画、制作など
本社所在地 〒105-0022 東京都港区海岸1-9-11 マリンクス・タワー2F
ホームページ https://u-s-d.co.jp/
連絡先窓口 地方独立行政法人東京都立産業技術研究センター
メールアドレス kaihatsu@iri-tokyo.jp
電話番号 03-5530-2528