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研究開発された技術紹介

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測定計測

沿岸域の漁場管理を漁業者自ら行うための漁場情報速報システムの構築

東京都

株式会社ソニック

2021年2月19日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 沿岸域の漁場管理を漁業者自ら行うための漁場情報速報システムの構築
基盤技術分野 測定計測
対象となる産業分野 農業、情報通信
事業化状況 事業化に成功し継続的な取引が続いている
事業実施年度 平成27年度~平成29年度

プロジェクトの詳細

事業概要

沿岸漁業における漁場情報は、漁業経営及び魚の資源保護を行う上で必要な情報である。現在のその情報は、卵稚仔調査や漁獲データなどを用いて行われているが、解析に時間がかかり漁業者が求めているリアルタイムに提供できていない。そこで本件では、音響手法の魚群探知機にて漁場情報を得て、その情報を漁業者にリアルタイムに提供し、漁業者自らが漁場管理を行えるシステムを構築する

開発した技術のポイント

一般的な沿岸漁船が搭載している魚群探知機(普通魚探)と小型の計量魚群探知機から得られる情報から、広範囲に漁場の魚群量・魚体長・魚群位置を評価して、沿岸漁業者に翌日にはネット配信できるシステムを確立する
(新技術)
一般的な沿岸漁船が搭載している魚群探知と、数隻の沿岸漁船に搭載する計量魚群探知の情報を統合して解析することで、漁場の魚群量・魚体長・魚群位置を推定
(新技術のポイント)
・携帯電話(3G)網を利用して解析データを転送し、解析結果から得られた魚群の位置や量を魚群マップとして15分毎に通知
・試験船や調査船を用いることなく、漁業者自らが漁業の効率化および資源管理が可能

具体的な成果

・普通魚探の解析方法の確立
‐一般的な沿岸漁船が搭載している魚群探知機(普通魚探)と、沿岸漁船に搭載する小型の計量魚群探知機のデータから魚群抽出が可能な解析ソフト
・沿岸漁船向け小型計量機能付き魚体長魚探の開発
‐小型沿岸漁船に装備可能な小型の計量機能付き魚体長魚探
‐実操業漁船に装備してのデータ収集と解析の実証
・漁場情報速報システムの運用
‐計量機能付き魚体長魚探の情報及び普通魚探の情報を、携帯電話(3G)網を利用して配信するデータ転送システム

研究開発成果の利用シーン

・沿岸漁業者向け魚群情報配信サービス
・沿岸漁船向け小型計量機能付き魚体長魚探

実用化・事業化の状況

製品・サービスのPRポイント

・従来は大型船にしか搭載できなかった計量機能付き魚体長魚探に対し、小型沿岸漁船に装備可能
・「シラス漁場情報速報システム」で15分毎に配信されるリアルタイムな魚群マップを、タブレットやスマートフォンで簡単に閲覧
・稚魚を中心とした魚群を避けて一定の成魚を中心とした魚群を狙えるなど、資源管理とともに漁業経営のコストを削減

今後の実用化・事業化の見通し

・静岡県では、シラス以外にサクラエビ漁など他の沿岸漁業への展開のニーズあり
・同様の操業体制を取っている全国の漁業協同組合への導入を試みる予定

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社ソニック
事業管理機関 一般財団法人函館国際水産・海洋都市推進機構
研究等実施機関 国立大学法人北海道大学
静岡県水産技術研究所

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社ソニック
事業内容 魚群探知機・流量計ほか、超音波計測器の製造・販売
本社所在地 〒190-0012 東京都立川市曙町1-18-2
ホームページ http://www.u-sonic.co.jp/
連絡先窓口 株式会社ソニック・函館研究センター 伊藤宏
メールアドレス hiroshi-ito@u-sonic.co.jp
電話番号 042-512-5498