バイオ
アトピー性皮膚炎等の症状緩和に効果的な機能性食品を開発することで、新たな市場を獲得!
東京都
株式会社ユーグレナ
2020年4月7日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 多糖類パラミロンの高度培養生産技術及び利用に関する研究開発 |
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基盤技術分野 | バイオ |
対象となる産業分野 | 環境・エネルギー、食品、建築物・構造物、化学品製造 |
事業化状況 | 実用化間近 |
事業実施年度 | 平成24年度~平成26年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
微細藻類の一種であるユーグレナに含まれる多糖類のパラミロンは、メタボリックシンドロームや花粉症等のアレルギー疾患の症状緩和に有効である知見が得られている。発酵技術の開発により、含有率を増加させ、パラミロンを単離抽出・精製し、有用な糖類の生産技術を開発する、また、パラミロンの新規食材としての機能性・生理活性を培養細胞実験・動物試験などにより評価し、科学的エビデンスを蓄積し市場を確立する
開発した技術のポイント
食品市場において利用可能な機能性を有する新素材パラミロンを、ユーグレナに高い効率で含有させる培養方法の安定化、抽出方法の開発及び機能性検証を行う
(新技術)
パラミロンを高い効率で含有させたユーグレナの培養方法の安定化、抽出方法の開発及び機能性検証を行う
(新技術の特徴)
パラミロンの新規食材としての機能性・生理活性に関する知見を獲得する
具体的な成果
・パラミロンを高生産するユーグレナ培養方法の開発
‐パラミロン高含有化ユーグレナの培養方法を確立し、生産効率が上昇した
・パラミロン抽出精製技術の開発
‐高純度パラミロンを得ることに成功した
・パラミロンの機能性解明・強化に関する研究開発
‐特に免疫を賦活・調整する機能について様々な角度から明らかにすることができた
研究開発成果の利用シーン
・パラミロン高含有化ユーグレナの供給
・パラミロン高含有規格のユーグレナを配合した機能性製品の提供
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・パラミロン関連製品開発を見据えた包括的提携契約を大手製薬企業と締結した
・素材の価値が流通大手に認知され、多くの大手企業との共同製品開発及び販売が実現した
・各種共同開発や提携がメディアに取り上げられ、平成26年度には数百件に露出した
・パラミロン高含有規格のユーグレナを配合することを謳う製品で大きな市場を形成した
製品・サービスのPRポイント
・パラミロン高含有ユーグレナを用いて、アトピー性皮膚炎等の症状緩和に有効な機能性食品を開発、患者のQOL向上に貢献
‐パラミロン高含有ユーグレナの培養方法の安定化、抽出方法の開発及び機能性検証を行った
‐パラミロンが免疫調整機能に基づきアトピー性皮膚炎等の症状緩和効果を示すことが明らかとなった
‐多数大手企業とパラミロン高含有製品の共同開発及び販売を実現し、患者のQOL向上への貢献が期待される
・新たな機能性食品市場の拡大に貢献
‐パラミロン高含有規格のユーグレナを配合することを謳う製品で、大きな市場を形成した
‐新しい市場ニーズへの対応が可能である
今後の実用化・事業化の見通し
・本研究を通じて構築した機能性食品市場において、今後も一定の規模を維持する予定である
・本研究のパラミロン高含有ユーグレナは、燃料開発の基盤技術になり得る要素も備えており、ユーグレナをジェット燃料の製造源とする研究を進めていく
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社ユーグレナ |
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事業管理機関 | 株式会社ユーグレナ |
研究等実施機関 | 公立大学法人大阪(大阪府立大学) 公立大学法人兵庫県立大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 株式会社ユーグレナ |
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事業内容 | ユーグレナ等の微細藻類の研究開発、生産、および食品、化粧品の製造、販売並びにバイオ燃料技術開発、環境関連技術開発等 |
本社所在地 | 〒108-0014 東京都港区芝5-33-1 |
ホームページ | http://www.euglena.jp/ |
連絡先窓口 | 研究開発部 朝山雄太 |
メールアドレス | asayama@euglena.jp |
電話番号 | 03-5800-4907 |
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