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接合・実装

光硬化プロセスによる次世代高精度高速印刷機を開発!プリンテッドエレクトロニクス分野の技術確立に貢献!

岐阜県

株式会社ミノグループ

2022年1月28日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 光硬化プロセスによる通電性と密着性に優れた導電ペーストの開発と高密度・高精度かつ低コストな回路パターン形成技術開発
基盤技術分野 接合・実装
対象となる産業分野 情報通信、スマート家電
事業化状況 事業化に成功し継続的な取引が続いている
事業実施年度 平成23年度~平成24年度

プロジェクトの詳細

事業概要

情報通信機器などの電極回路パターン形成では高品質で生産性の高い高密度化技術が強く求められている。このため本研究開発では、光硬化技術を用いることで導電ペーストの通電性と高密着性を同時に実現し、高密度(線間:30μ以下)、極精細(線幅:30μ以下)、高精度化(膜厚精度:±5%以下)と同時に、800シート/時の高い連続生産性を可能とする新たなパターン形成技術を開発し、日本の産業競争力向上に寄与する。

開発した技術のポイント

国際競争力のある技術開発とプリンテッドエレクトロニクス市場における優位性を確立する
(新技術)
・導電ペーストを開発する
・高精度高速印刷機を開発する
(新技術の特徴)
・高精度印刷が可能である
・高量産性が可能である

具体的な成果

・導電ペーストの開発
‐光硬化性樹脂の配合により、被印刷物への接着性を高める
‐高通電性を実現する
・高精度高速印刷機の開発
‐クリーンローラーによる版清掃の機構を組み入れ、安定的に連続印刷を実現する
‐トゥルーローリング機構により大面積への印刷時パターンの伸び率を安定させ、精密印刷を実現する

研究開発成果の利用シーン

・ダイレクトグラビア用導電ペースト
・高精度高速印刷機

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・国内大手中間素材メーカーに設備販売を行い、さらにその水平展開を測る
・セラミック基盤大手メーカーが次世代製品への採用を検討中である
・実験・R&Dを中心に各種企業、研究機関よりペーストの受注がある

製品・サービスのPRポイント

・UV光によるプレキュアで細線形状安定
‐UV光で硬化することにより、ドクタリング時には粘性が低く転写時にはUV光でプレキュアさせ表面の粘性を上げることによって、形成パターン再現性を高める
・高精度高速印刷機の開発により従来比1.5倍の生産速度と面内精度の安定化
‐トゥルーローリング機構:版と被印刷物の接触圧(距離)を一定にし、特に大面積への印刷時パターンの伸び率±0.01%の精密印刷を実現する
・印刷面積:450×450mmに対応している
・位置合わせ:CCDカメラによるアライメント機
・高速印刷性:300mm/secでの高速連続印刷を可能にした
・連続印刷性:有機溶剤による膨潤が少ない版を使用することで連続印刷性を実現した
・導電性ペースト:UV硬化型、熱硬化型で、ニーズに合わせたペーストのカスタマイズが可能である

今後の実用化・事業化の見通し

・国内中間素材メーカーへの販売実績がある
・各種展示会において川下企業のニーズを収集し、検証した印刷物のデータとサンプルを川下企業に持ち込みその評価を依頼する
・試作機検討から量産検討へと話が進んでおり、大手中間材料メーカーよりも次世代製品の検討として高精度高速印刷機の具体的問い合わせが来ている

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社ミノグループ
事業管理機関 公益財団法人岐阜県産業経済振興センター
研究等実施機関 岐阜県産業技術総合センター

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社ミノグループ
事業内容 スクリーン印刷機、パッド印刷機、グラビアオフセット印刷機、ダイレクトグラビア印刷機製造販売
本社所在地 〒501-4101 岐阜県郡上市美並町上田8-2
ホームページ http:/www.mino.co.jp
連絡先窓口 機械事業部 池戸裕明
メールアドレス ikedo@mino.co.jp
電話番号 0575-79-2111