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立体造形

超小型加工で構成される1個取りの一貫生産ラインにより最終製品の全数保証が実現、低コストと高い品質保証を両立

東京都

株式会社新興セルビック

2020年3月27日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 中間工程の人的管理を自動モニタリングに置き換えた超小型・超低コストの革新的生産方式の研究
基盤技術分野 立体造形
対象となる産業分野 医療・健康・介護、自動車、ロボット、情報通信、スマート家電、電池、半導体、光学機器
事業化状況 実用化間近
事業実施年度 平成23年度~平成25年度

プロジェクトの詳細

事業概要

本事業では、部品の管理・検査・在庫のない一貫生産のために、良品の評価手法と機械動作の評価手法を研究する。最終製品は、良品の特徴を研究し、合致するものだけを拾い出すことで、品質を全数直接保証する。一方、工程途中では部品の検査は行わず、機械の正常動作をモニタして、品質を間接保証する。これを実現するために、部品加工には小型機を新たに開発し、すべて組立LTに同期させて、1個取り連続供給にする

開発した技術のポイント

最終製品の品質を「良品と同じものかどうか」という観点で直接かつ全数保証することにより、新たな不良ゼロの品質保証概念による製造工程を開発する
(新技術)
小型加工機を組み込んだ一貫生産ラインによる最終製品の全数調査を行う
(新技術の特徴)
最終製品を直接かつ全数保証することにより、不良ゼロの品質保証を実現することが可能になる

具体的な成果

・良品の研究、最終製品の評価
‐選別評価データ採取・解析評価装置を開発した
・プロセスの評価法の確立
‐射出成型機・プレス機のモニタリングを行い、不良率を低減、良品判別が可能なデータを採取した
・一貫生産ライン組込み可能な小型加工機の開発
・一貫生産ラインの構築
‐部品の在庫や管理のない1個取りの一貫生産ラインを構築し、生産コスト・管理コストを削減した

研究開発成果の利用シーン

・最終製品の全数評価で不良ゼロを保証する、一貫生産ライン
・小型加工機(射出成型機・プレス機)
・最終製品の良品選別装置

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・プロセスモニタリング評価データ及び最終製品の良否判別の評価解析手法として、MT法(採取したデータをもとに良品のみを選別する手法)が有効であることが明らかとなった
・MT法を適用した小型加工機(射出成型機・プレス機)及び最終製品良品選別装置の開発を行った
・部品不良率の大幅な低減が図れたが、最終製品の不良率の確認ができていない

製品・サービスのPRポイント

・不良ゼロの一貫生産ラインの構築による製造コストの削減
‐検査レス、在庫レスの一貫生産ラインの構築による不良ゼロの製造工程により、製造コストの飛躍的な低減が可能となる
・不良ゼロの一貫生産ラインの構築による市場の拡大
‐高い品質管理を保証する生産ラインの導入により、対象となる製品が増大し、市場が大幅に拡大する
・少量多品種生産への適用
‐小型機により、素早い段取り替えで少量多品種への適用が可能となる

今後の実用化・事業化の見通し

・実際の工場出荷レベルでの途中部品、最終製品の不良率確認については、顧客先に本研究開発内容を適用した工場生産ラインを構築した上での検証が必須である
・MT法を活用した小型加工機(射出成型機・プレス機)を商品として出荷するためには、開発人員ならびに費用の確保が必要である
・客先での検討結果を受けて、事業化の計画を具体化する

プロジェクトの実施体制

主たる研究等実施機関 株式会社新興セルビック
事業管理機関 特定非営利活動法人ものづくり品川宿
研究等実施機関 株式会社イーフォーシーリンク
国立大学法人東京大学

主たる研究等実施機関 企業情報

企業名 株式会社新興セルビック
事業内容 各生産設備の開発/製造/販売、プラスチック成型金型の設計製作
本社所在地 〒142-0064 東京都品川区旗の台3-14-5
ホームページ http://www.sellbic.com/
連絡先窓口 加藤光利
メールアドレス kato@sellbic.com
電話番号 03-3785-7800