立体造形
資源の有効活用やリサイクル技術による環境負荷が低減できる新機能性素材の開発
富山県
戸出化成株式会社
2020年4月19日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | ミクロフィラー化技術の応用による環境対応資源を活用した機能性プラスチックの創成 |
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基盤技術分野 | 立体造形 |
対象となる産業分野 | 農業、建築物・構造物 |
産業分野でのニーズ対応 | 高性能化(既存機能の性能向上)、高性能化(耐久性向上) |
キーワード | 複合材料、WPC、FPC |
事業化状況 | 事業化に成功 |
事業実施年度 | 平成25年度~平成27年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
本研究開発は、川下製造事業者が求めるリサイクル資源の活用に対応するため、プラスチック成形加工に係る独自の特許技術であるミクロフィラー化技術を活用し、長繊維を残すことができる新たな「複合材料製造装置」を開発する。この装置により、富山県研究機関のバイオマス改質とリサイクルに係る技術の協力を得て、長繊維とリサイクル資源をフィラーとし、軽量で剛性に優れた機能性プラスチックを創生する技術を開発する
開発した技術のポイント
ミクロフィラー化技術によるプラスチック原料と工業系廃棄物や森林資源をフィラー材として混練し、新しい機能を有する複合材料を製造する技術開発
(新技術)
工業系廃棄物や森林資源をフィラー材として混練する技術
(新技術の特徴)
50%以上のバイオマス置換、環境保全という付加価値のある材料
具体的な成果
【長繊維対応型複合材料製造装置】
混練によるせん断破壊は認められず、フィラーも十分に分散していたことから、現在のパドルの配列は、PPを原料とした場合、いずれのフィラーでも混練することが可能となり、また、15時間連続製造試験では生産量が250kg/hで連続製造が可能で、カッターの改良で300kg/h製造が可能である
【複合材料の開発】
‐クリンカアッシュを用いた複合材料では、目標値シャルピー衝撃強度8kJ/m2を達成するのは難しく、また、鉄分が多く目標の一つである軽量化には至らなかった
‐フライアッシュ50%でPPバージン材以上の値を示し、価格低下、耐紫外線性向上で600時間暴露でも物性劣化が見られなかった
‐アルミスラッジA70%ではPPやPEでも難燃性試験UL94試験でV-0を示し、難燃性材料が開発できた
‐木粉50%の材料に長繊維5%を混練すると、シャルピー衝撃値は大きくなり、目標値5kJ/m2をクリアーした
研究開発成果の利用シーン
・長繊維対応型複合材料製造装置
・フライアッシュを用いた紫外線耐光性複合材料
・アルミスラッジを用いた難燃性複合材料
・木粉および長繊維を用いた複合材料
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
毎月2tから5tの注文があり、100万円/月の売上出ている。
提携可能な製品・サービス内容
素材・部品製造
製品・サービスのPRポイント
・ゼロエミッション事業で、地産地消の技術
・産業用はもとより生活日用品や建築材料に応用でき、プラスチック100%の材料にくらべ、CO2の排出削減という環境保全の付加価値のついた材料として、社会に貢献できる材料
今後の実用化・事業化の見通し
・平成27年度は2回展示会に参加出品し、問い合わせも得ている。FPC50%を工事現場で使われているプラスチック製の敷板の材料に利用する計画が進み、平成28年の前半には製造企業に材料を販売した
・アルミスラッジを70%入れた難燃材料は、室内建材用としての売込みを行っている
・フライアッシュ混練樹脂の製造技術に関する特許、アルミスラッジを混練した樹脂の製造技術に関する特許を出願した
・射出成形品だけでなく、押出し成形品への対応が可能になり、8種類の樹脂の販売を開始した
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 株式会社戸出O-FIT北陸バイオマス研究所 |
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事業管理機関 | 公益財団法人富山県新世紀産業機構 |
研究等実施機関 | 戸出化成株式会社 株式会社戸出O-Fit 国立大学法人京都工芸繊維大学 富山県産業技術研究開発センター 富山県農林水産総合技術センター |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 戸出化成株式会社(法人番号:4230001010525) |
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事業内容 | プラスチック製品製造業 |
社員数 | 90 名 |
本社所在地 | 〒939-1114 富山県高岡市戸出西部金屋414 |
ホームページ | http://h-tkc.co.jp/ |
連絡先窓口 | 吉井 |
メールアドレス | t.yoshii@h-tkc.co.jp |
電話番号 | 076-461-5440 |
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