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バイオ

未利用バイオマスを原料に、長期保存性、栄養成分に優れ可消化性タンパク質を多く含む高品質飼料を製造する

愛知県

東海リソース株式会社

2020年3月20日更新

プロジェクトの基本情報

プロジェクト名 飼料の価値向上を目指した前処理・減圧発酵蒸留技術の開発
基盤技術分野 バイオ
対象となる産業分野 環境・エネルギー、農業、化学品製造
事業化状況 研究中止または停滞中
事業実施年度 平成22年度~平成23年度

プロジェクトの詳細

事業概要

減圧状態でエタノール発酵することで、通常の発酵より発酵効率がよく、発酵残渣のタンパク質の濃縮が進み、飼料としての価値が高まることが実証されており、さらなる発酵効率のアップによる残渣の飼料価値の向上、未利用バイオマスの検証、前処理・減圧発酵装置のスケールアップを検証する。さらにエネルギー収支およびコスト評価を行うことにより、早期事業化を目指す

開発した技術のポイント

未利用バイオマスを原料として、長期保存性があり、栄養成分が一定、可消化性タンパク質を多く含む高品質飼料を製造する
・過年度の検証結果に基づき、発酵効率のよい未利用バイオマス原料の前処理・減圧発酵蒸留技術を開発し、高タンパク質飼料を得る
・発酵時間:48時間(従来72時間)・発光効率:83±2%(従来水準維持)
・飼料中のタンパク質濃度25%(従来20%)

(新技術)
さらに高付加価値の飼料の製造及び実用化を目指すために価値を高める

(課題)
・1t規模での実証スケールにより実用化を図る
・連続化による生産効率の向上
・廃棄物と併用することで、安定供給を図る
・乳酸発酵による高付加価値化、高タンパク飼料の評価・給餌試験
・エタノール脱水方法の調査、エタノールの高次利用による飼料価格の低下
・トータルコストによる総合評価で実用化を目指す

具体的な成果

1t規模の実用化規模でも高品質飼料を得た
・過年度の研究で、馬鈴薯残渣を用いて100g、100kg、1t規模の減圧発酵及びそれに続く蒸留・精留工程により、高タンパク質濃度の飼料を得る製造条件を設定し、さらに100g、100kg規模においては発酵工程の半連続化の可能性を検証していた
・事業化を想定し、多収量米を用いて1t規模の連続発酵試験を行い、同様の高品質飼料が得られることを確認
・多収量米の場合も、連続減圧発酵により発酵効率が高まり、エタノール収率が高くなるにつれ、タンパク質濃度も高まり、飼料の付加価値が高まることを実証主な試験結果
・多収量米の場合、1t規模における最適発酵条件は、発酵温度35℃、発酵時間48~72時間、減圧度0未満~-0.05MPa
・発酵残渣からさらにエタノールを回収すべく、
-0.08~0.1MPaの減圧下、温度50℃で蒸留することにより、エタノール回収率85%を達成
・従来の基礎飼料に発酵残渣飼料を10%添加した場合、雛鳥の病気もなく安全性が確認され、体重も10%増加していることが判明発酵温度の違いによるエタノール濃度と総エタノール生産量と残渣のCPの比較
~発酵温度35℃の場合にエタノール濃度、エタノール量、残渣CP値とも最も高い値を示している。また、残渣CP値の目標25%を達成~

知財出願や広報活動等の状況

新聞:中日新聞(H22.5.22)

実用化・事業化の状況

事業化状況の詳細

・技術開発担当企業の経営状況悪化により、実用化活動はやや停滞中
・サンプル試作は、現状で経営的に困難だが、技術的には可能

製品・サービスのPRポイント

・新方式実現→開発した減圧発酵技術により、粗タンパク質濃度が従来品の2倍以上の高品質飼料を得る
・安定供給化→ほとんど輸入品だった高品質飼料を、本技術により国産化することで安定供給が可能に
・低コスト化→未利用バイオマス原料を活用し、製品コストの大幅低減を可能に

今後の実用化・事業化の見通し

研究開発体制を再編し、補完研究、事業化検証等を進めていく
・サポイン終了後、実用化規模の減圧発酵技術の開発、発酵残渣の高品質化等の補完研究を実施も、研究主体企業の経営状況悪化を踏まえ体制を再編成している。現状では、基礎データの高精度化、事業化に向けた情報収集に努める
・研究開発体制の再編成が終了すれば、関連業種の第三者において実用化規模の減圧発酵技術の開発を再開し、補完研究課題を完遂していく
・本事業の成果を、第三者に技術供与して事業化の検証を行い、ライセンス供与等を検討する

プロジェクトの実施体制

サポイン事業者 東海リソース株式会社飛島CRC
事業管理機関 公益財団法人名古屋産業科学研究所
東海リソース株式会社
研究等実施機関 東海リソース株式会社
バイオトラスト株式会社
国立大学法人名古屋大学
国立大学法人名古屋工業大学

サポイン事業者 企業情報

企業名 東海リソース株式会社
事業内容 畜産用飼料及び有機肥料製造販売、バイオエタノール試験研究製造及び研究開発、未利用バイオマス資源化プラントの企画及び開発、環境コンサルタント・循環資源再生利用マネジメント等
本社所在地 〒487-0014 愛知県春日井市気噴町6-1-1
ホームページ http://www.tokai-resource.jp