接合・実装
フッ素樹脂材料の配管結合自動化装置を開発多様なチューブ口径に対応、作業効率化を実現
東京都
日本エクセル株式会社
2020年3月20日更新
プロジェクトの基本情報
プロジェクト名 | 薬液配管継ぎ手結合用PFAチューブフレア化自動装置の研究開発 |
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基盤技術分野 | 接合・実装 |
対象となる産業分野 | 半導体、化学品製造 |
事業化状況 | 実用化間近 |
事業実施年度 | 平成22年度~平成24年度 |
プロジェクトの詳細
事業概要
フレア型PFAテフロンチューブ継ぎ手結合用のチューブフレア化加工におけるヒーターガン加熱処理と専用手動治工具を用いた手作業によるフレア成型処理の代替として、マイクロ波加熱によるセラミック輻射均等加熱法により、各種のフレア継ぎ手構造に対して結合の信頼性、作業性並びに生産性の向上が図れる汎用タイプの自動化装置の開発を行う
開発した技術のポイント
生産性向上のための高速化・省力化の研究、加熱処理方法の最適化に関する研究、成型処理方法の最適化に関する研究を通じて、従来作業比時間1/3の短縮化、信頼性向上率20倍の大口径2インチフッ素樹脂チューブフレア化自動装置の試作開発を行う
(新技術)
自動化装置によるフレア化を実現する
(新技術の特徴)
・精度・信頼性が向上し、使用適用範囲が拡大する
・省力化・低コスト化を実現する
・川下製造企業製品の耐久性・信頼性向上に繋がる
具体的な成果
・内外径抵抗輻射加熱法2インチチューブ径対応フレア化自動装置を開発
・フレア加工チューブ結合特性評価を可能とする評価ユニットの開発
・フレア自動化加工の条件最適化と結合特性評価の実施
研究開発成果の利用シーン
・製品:2インチフッ素樹脂継ぎ手接続用チューブ端面自動フレア化装置
・サービス:薬液配管接続モジュールの提供とプラント工事設計サービス
実用化・事業化の状況
事業化状況の詳細
・目標達成のための解決手法は確立できたが、2インチチューブ材料メーカーによるチューブ製品化と連動した本研究成果の製品実用化は、現段階では材料製品の市販化前の状況で最終市販チューブ製品に適合した最適化を必要としている
・また事業化状況は、高付加価値で市場優先先行可能な新2インチチューブ径配管市場の創出を、チューブメーカー・継ぎ手メーカーとの連携協力によって推進する計画は途上にあり、まだ市場調査段階である
製品・サービスのPRポイント
・大口径配管接続の提供による作業の合理化
‐設備大型化による処理流量増加に対する適合を行った
‐接続での流量低下がなく液溜りが少ないだけではなく、部品点数が少なく低コストなフレア構造型継ぎ手用大口径フレア自動化を提供する
・作業性と安全性の向上‐作業者習熟度によるバラつき発生を解決した
‐手作業高温加熱作業を解決した
・高品位で信頼性の高い配管接続による製品品質の向上
‐再現性の高いフレア自動成型による接続性能信頼性を提供
‐液漏れ・配管抜け・不均一加熱変形による接合不良のゼロ化するを実現する
今後の実用化・事業化の見通し
・実用化研究においては、連携フッ素樹脂チューブメーカーにおける長尺(約100M巻き)2インチフッ素樹脂配管材料の開発に連動して、そのチューブ仕様(厚み、材質、変形特性)に適合したフレア化処理条件及び装置仕様の継続最適化研究及び現場施工対応2インチ対応量産装置の仕様検討を必要としている
・事業化については、従来のフッ素樹脂内面コーティングライニング配管に置き換え可能な、非ガス透過性外径2インチ径のPFAチューブ開発の実用化と連携した事業展開を計画している
プロジェクトの実施体制
主たる研究等実施機関 | 日本エクセル株式会社 八王子工場 |
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事業管理機関 | 特定非営利活動法人ものづくり支援機構 |
研究等実施機関 | 国立大学法人山梨大学 |
参考情報
主たる研究等実施機関 企業情報
企業名 | 日本エクセル株式会社 |
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事業内容 | 工業用パッキン・ガスケット・洗浄装置・薬液供給装置の製造販売 |
本社所在地 | 〒154-0016 東京都世田谷区弦巻1-22-11 |
ホームページ | http://www.nippon-excel.jp |
連絡先窓口 | 横場丸人 |
メールアドレス | nxyokoba@theia.ocn.ne.jp |
電話番号 | 03-3428-6311 |
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